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亡国のクライシス+

パリ五輪の一番の感動は、女子マラソンの一番、最後にあった

パリのオリンピックは東京オリンピックよりはるかに素晴らしかった。何より政治家や政治家もどきを排した組織委員会が良かった。日本では森喜朗や橋本聖子が組織委員会会長だったが、パリの組織委員会にははそんな硬直した政治家たちはいなかった。
東京オリンピック後に発覚した数々の金まみれ事犯がパリにないとは言わないが、とにかくフランスらしい自由さが際立っていた大会であった。

なかでも女子マラソン。1時間半遅れのブータン選手を後押しするようにパリ市民が一緒に走り、励まし、競技場では優勝したハッサン以上の大きな拍手と大歓声で迎えたシーンはパリオリンピック最高の感動シーンであった。

そして、閉会式。
ガレキの中に捨てられた金メダルをイメージした巨大なオブジェは、「金メダルだけがすべてではない」のパリからのメッセージが込められていた。

金メダル、金メダルと狂騒したNHKが恥ずかしい。

「海外でのオリンピックでは過去最高の金メダル数」ってどういうこと?

東京オリンピックに次ぐ過去2番目の金メダル数でいいじゃないか。東京の26個だろうが、パリの20個だろうがどうでもいいことだ。

おそらく、政権浮揚からとにかくオリンピックでの日本選手の活躍を盛り上げろと言われていたのだろう。

国策放送局NHKの哀しさがにじみ出ていた。

これから、日本では岸田政権はじめ、全国の地方自治体でのメダリストへの褒賞合戦が相次ぐだろう。

まさにオリンピックの政治利用である。



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