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Three Views Of A Secret

CROSS ROADS

俺の大好きな映画はジョン・ベルーシー、ダン・エイクロイドの『ブルース・ブラザーズ』、グレゴリー・ハインズの『タップ』、そして今回紹介する『クロスロード』です。
監督はあのマイケル・パレ主演の『ストリート・オブ・ファイヤー』やエディー・マーフィーの『48時間』のウォルター・ヒル 監督です。
音楽大好きで有名な監督です。
主演は『ベスト・キッド』でお馴染みのラルフ・マッチオ。
脇役で出演しているのは、あのスティーヴ・ヴァイです。
音楽担当はスティーヴ・ヴァイかと思いきや、スティーヴは自分の演奏シーンの楽曲の提供とラルフの弾く数曲をプレイしているそうです。
本当の音楽担当はスライド・ギターの名手”ライ・クーダ”です。
ちょっと前にキューバ音楽の映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の仕掛け人としても有名ですよね。

ストーリーはあのブルースマンの故ロバート・ジョンソンの「クロス・ロード」という曲の中で”俺は十字路で悪魔と魂の契約を交わして名声を得た”という歌詞をモチーフにした感じです。

クラッシク・ギターを音楽院で学ぶラルフ・マッチオこと”ライトニング(凄腕)”が、ローバート・ジョンソンが生前録音した30曲のうち未だに29曲しか世に発表されていないことを知り、残りの1曲を探すためにローバートの知り合いのブルースハープ・プレイヤー”ブラインド・ドッグ(盲目の犬)”役のジョー・セネカを老人ホームから脱走させて、一緒にアメリカ南部を旅するという話です。

途中でヒロイン役のジャミー・ガーツが旅に加わり、ラルフと恋に落ち、そして失恋してブルースに深みを増していきます。

ジョー・セネカ自身も若い無名時代に十字路で悪魔と魂の契約を交わしていたので、その契約を破棄することを目的に旅をします。

そして最後の悪魔との対決がギター・バトル!?

しかも悪魔のギタリスト、ジャック・バトラー役はスティーヴ・ヴァイ!

まずは列車の音対決!スティーヴの勝利!
(後にスティーヴのアルバム『エイリアン・ラブ・シークレッツ』の一曲目「BAD HORSIE」はこの映画のジャック・バトラーになり切って弾いています)

結局スティーヴの圧勝で勝負は終わったかに思えたのですが、ラルフが突然音楽院で毎日習っていたクラッシクフレーズで逆転勝利!
(テレ・キャスターで凄いコーラスやディレイのかかった音をだします。実際はスティーヴが弾いています)

ずっとブルースの旅をしてきたのはどこに行ってしまったのか!?

そんなことはどうでもいいと感じてしまう、凄い映画作品ですよ!
スティーヴの負けっぷりの演技が面白い!ヘタに弾くのが大変そうでした。
しかし間違いなくハマリ役でしたね。

ちなみにトム・クルーズ、ブラッド・ピット、アントニオ・バンデラス、クリスチャン・スレイターという超豪華メンバーでの『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』という作品がありますが、この映画ができる前にスティーヴは原作者に「この主人公の役は私しかできないと思っています。ぜひ私を使ってほしい」という手紙を送ったそうです。
結果はトム・クルーズになってしまいましたが、スティーヴのも見てみたかったですね。
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