近所のTSUTAYAで息子たちにせがまれて、またもや「アンパンマン」を借りました。
その時ついでに「岳(がく)」と「127時間」を借りました。
偶然にもどちらも登山というかサバイバル系の作品でした。
昔”さいとうたかを先生”の「サバイバル」という作品を読んだことを思い出しました。
<やっぱり男ならばこのくらいのサバイバル力がなくちゃ・・・>なんて思っちゃいましたが、この「127時間」の主人公のサバイバル力というか決断力が・・・もう~
作品の内容は実話をモトにしたもので、登山家アーロン・ラルストンさんが不運にも渓谷の底に自分と一緒に落ちてきた岩に腕を挟まれてしまい、そこから抜け出せなくなって遭難してしまいます。
その脱出するまでの5日と7時間(127時間)の模様を描いています。
ちなみに主人公のアーロン役のジェームズ・フランコさんと実際のアーロンさんがそっくりだったので驚きました。
(だからキャスティングされたのかな?)
作品の主な内容は・・・、主人公のアーロンさんは一人で広大な自然を満喫するためにユタ州のキャニオンランズ国立公園にキャニオニングに出かけます。
目的地までは車で行き、その後自転車(マウンテン・バイク)を使い・・・、さらに徒歩で奥まで進みます・・・。
そして・・・遭難します。
家族や友人には行き先は伝えていませんので遭難したことは誰も知りません。
(ちなみに作品の冒頭で十得ナイフ<アーミーナイフ>を装備するのを怠るシーンがありますが・・・これが後に影響してきます・・・)
アーロンさんは警察が探し出すよりも、自分の命が尽きるのが先であることも承知していました。
腕が挟まれてから数日が経過してくると、色々な妄想や夢想を見ます。
(一人ぼっちですからね・・・)
その映像がダニー・ボイルっぽくて面白いです。
その妄想や夢想は、最初は自分の友人や昔の恋人との楽しい想い出を見ます。
(喉の乾きを訴えるために、やけに水分を取っているシーンが多いですね)
その後に見るのは、両親と疎遠になりがちなことや、昔の恋人との別れたことなど、後悔の思いばかりを見ます。
さらには自分が助からない方向へ向かう悪いものばかり見ます。
そして現実でも、どんどん憔悴していきます・・・。
昼間は小さいナイフで腕を抜くために岩を削ります。
しかし全く効果はありません・・・、一度自分の腕を切り落とそうと試みますが、持っていたナイフが安いナイフだったため全く皮膚を切る事もできません・・・(私こういう映像がめちゃ苦手です)
さらに、その後咽喉の渇きが極限に達して、脱出したい一心でそのナイフを腕につきたてたりしますが、腕の骨に突き当たりまた断念します。
腕を切り落として脱出するか、その場で死ぬかの2つしか選択枝は用意されていないことは最初から分かっていましたが、その決断を下すまでにはまだ至っていなようですが、腕を切り落とす痛みよりも脱出する方に気持ちが動き出します。
もう本当に「死」が隣に迫っている感じです。
それ以降に見る夢や妄想は、自分が助かったり、別れた彼女とヨリを戻して自分の子供であろうと思われる息子が出てきたり、家族や友人たちが祝福してくれたり・・・と希望に満ちた映像ばかりです。
極限状態の中で何かを掴んだようです・・・。
その後・・・アーロンさんは腹をくくります。
自分の腕の骨を折るんですヨ~!
しかも2箇所も!?
そして折れた骨の箇所に切れないナイフを強引につきたてて腕を切り落とす作業をします
(もう~、無理~!!!)
痛みで気絶してしまったら・・・そのまま衰弱死してしまうので、痛みと格闘します。
気の遠くなる作業(?)です・・・。
私には無理~!
その後、腕を切り落とし見事脱出に成功して救助されます。
そして遭難中にみた夢想のひとつの「結婚をして、息子が生まれる」という映像は実際に実現しました(笑)
不思議ですね~。
あのまだ生まれていない我が子の夢を見て生きる決心をしたのですから。
そしてアーロンさん今でも義手をつけてプロの登山家として活躍しているそうです。
あのとき命を諦めていたら、今の幸せはなかったでしょうね。
その決断力は凄いですね。
その決断を下すまでの時間が「127時間」だったのですね
そしてアーロンさんは、外出する際にはかならず行き先を家族に知らせるようにしているそうです(笑)