今日は東京ノーヴィ・レパートリーシアターに桜の園を見に行ってきました。今月はチェーホフ祭ということでチェーホフの代表作「かもめ」「ワーニャ叔父さん」「三人姉妹」「桜の園」を日替わりで上演するという企画だ。僕も演劇に関わる人間としてチェーホフを知る良い機会だと思い見ようと思ったわけです。全ての作品が台本に忠実であることと、ロシアの演出家/レオニード・アニシモフ氏がスタニスラーフスキー・システムを導入して作ったという興味深いところもあり、作品自体を純粋にみるのであれば逆にいじってないものを見る方が僕は良いと判断したのだ。
桜の園は実に有名な作品ですが、実際じっくり見たのは初めてで台本を流して読んだ記憶しかなかったです。前半と後半で三時間、正直前半は役者がなにを喋っているのか目をこらして見ていたけど後半は時間の過ぎるのも早く作品としても楽しむことが出来ました。漠然と思ったのは当時のロシアの状況が今の日本と類似しているなと、そしてこれから起こる未来の予想がそこにあるような気がしました。100年も前の戯曲であるのに作品がとらえている人間像は今も変わらないんだなと‥ 役者の実力もある人とない人の差なのかはっきり別れてしまっていた。実にそれだけが残念でした‥ 明日はワーニャ叔父さんを見てきます。
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