ひよこのピーちゃん

今日試合前、　池袋アカデミーの練習前に

また桜とハトたちの公園によった。



可愛いハトたちを眺めながら　昔の思い出


ピーちゃんを思い出した。



小学生のころ　猫が　ひよこのヒナを　くわえてきた。


小さいヒナ、猫に噛まれてクタッとしてた。


一生懸命介抱した。まだ目もあいてない。



回復して、目があいたヒナ。


ピーちゃんと名づけて、どこに行くにも一緒だった。


家の中、二階に上がるときも降りるときも


必死になって飛べないひよこが階段を落ちるように飛んで
私を追いかけてきた。


学校に行くのも一緒。後ろからついて来る。

校庭にいて帰りも一緒。一躍有名人になった。

ひよこと思ったピーちゃんも大きくなって、

トサカが出てきた。

もうすぐニワトリになっちゃうんだと。
ちょうどひよことニワトリの間くらいの大きさ。
家の中で飼うにはあまりに大きくなりそうだった。



親がニワトリを飼っている家に相談してそこに
ピーちゃんを持っていった。


朝一緒に学校についてこないピーちゃんを一生懸命探した。


もうピーちゃんはニワトリさんになるから
仲間と一緒がいいんだよと親に言われた。


その後知ったこと。


鳥は最初に目があいて


見たものを親とおもうこと。



知らなかったけど



ピーちゃんは私を親と思っていたのだと。


家の中も学校もどこにも一緒についてきたひよこのピーちゃん



ピーちゃんは親と思った私から引き離されて


どれだけ悲しんだろうか。


子供の私にピーちゃんを守る力がなかったのをものすごく後悔した。


だいぶん経ってからピーちゃんのいる小屋をたずねた。


いっぱいのニワトリの中　

私はピーちゃんを見つけられなかった。


でもきっとピーちゃんは私を見つけて泣いていただろう。
私も泣きながら帰った。


今思い出しても泣けてくる。


今日の試合も電車の中でちょっと泣いてしまった。