お次は角松敏生です。彼を知るきっかけになったのは、これまた古い話ですが、FMで彼がやっていた番組を聴くようになってからです。たしか「ボーグズバー」でしたっけ。この番組が終わる時も、角松氏すごいことを言ってたような気がするな~。「スポンサーが自分を必要としなくなったから、この番組は終わるんだ。」みたいな。
それ以前は、「TOKYO TOWER」「LUCKEY LADY FEEL SO GOOD」とか「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」を、どっかで聴いたことあるかな~くらいの認知度でした。
この時期、シングルで言えば「夜をこえて」、アルバムだと「あるがままに」の頃で、もうほとんど凍結直前でしたね。
そこからはいって、さかのぼってアルバムを聴いていって、角松敏生を知っていったんです。
この前後の「ALL IS VANITY」「TEARS BALLAD」「君をこえる日」あたり、内容の濃い、角松氏自身完成度の最も高かった時期だったような気がします。
ごく初期の作品では、彼独特の味が出てきたこの時期に較べてしまいますと、彼自身も認めているようにボーカルなど「?」の感は否めないところもあったりしたけど。
でも、聴いてみるといい曲がいっぱいあるんですよ。シングルでも、何でもっとヒットしないんだろうみたいな。彼のメディアへの露出度の低さに要因があるような気がするけど。テレビには出ないぞ、みたいな。
ファン自身も口外しずらいですよね。言っても相手は知らないだろうな~って。
例えば、こんなこともあります。自分が、カラオケで、角松作品であるので、「WAになっておどろう」を歌ったとします。角松すなわちアガルタバージョンがないので、V6バージョンで歌います。とすると、ああアノ人はV6のファンなんだ~ていうことで、終わってしまいます。
解凍後の「TIME TUNNEL」では、凍結以前のサウンドそのままの角松が戻ってきた!と、自分も含めて、昔から知るファンは喜んだと思うんですが、その後の「存在の証明」「INCARNATIO」では、サウンドの方向性が変わってきまして、「ついて来られるやつだけ、ついて来い!」なんて言ったら、一部のファンから反感を買ってしまった・・・なんてこともあったようで。自分もどっちかというと、その向きかな・・・。
でも、それで、ついていけないな~と思うファンは、ファンをやめればいいし、アーティストもそういうスタンスで、求心力がなくなるようじゃ、アーティストをやめてしまったほうがいいかもしれないですよね。
彼の作品は、最初は「?」でも、聴けば聴くほど「!」に変わってくるということは、よくあります。
最新作は「Fankacoustics」ですが、解凍後の作品でいえば、いまは自分としては「INCARNATIO」が、いいかな。
アイヌ楽器のトンコリなど多くの和楽器が使われていますが、その音色こそが、角松氏いうところの、失われたくない「優しい音色」なんでしょうかね。
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