先の4枚からだいぶ間が空いてしまったが、佐井好子の30年ぶりの最新アルバム(2008年発売なので、それからさらに12年経っているが)「タクラマカン」を満を持して(?)購入。
レビューをみて、以前との変化にがっかりなんてことは確かにありうることだと少し警戒していたのだ。
実際に聴いてみると、「蝶のすむ部屋」でも、まだみられた怪奇チックな詞がすっかり消え去り、それまでの刺激に慣れてしまった耳には物足りなく感じるというか、凡庸にさえ聞えてしまったのは確か。おいおい、ずうぶんまっとうなこと言うようになってしまったなあというか。(確かに、そう感じざるをえません)
それは、女の尻ばかり追いかけていたはずの男が、急に平和だの勇気だのと言い出したのを聴いて感じるいちまつの寂しさにも似て・・・(?)※身勝手なファンの心理
雰囲気としては「蝶のすむ部屋」のようなジャズっぽさもあり、おだやかな曲も多いので、これを流しながらだと、せかせかしがちだった太極拳も自然とゆるやかに。
ヒット曲のようにすぐにはわからなくても、何度も耳にするうちに、勉強するようにというか、味わいが深まってくるとでもいいますか。
ただ、このアルバムを最初に聴いて気にいったからといって、遡って先のアルバムを知らずに聴いてしまうと、そのあまりに特異な世界にギョっとさせられるはめになるから気をつけて。
いささか試練にはなるけど、先のアルバムを聴いて心臓を少し慣らしてから(?)、こちらを聴くのがよい流れかもね。(なにを言ってるのか、よくわかりませんが)
そういえば、これもまた何十年かぶりに母から意外で唐突な告白があった。
子供の頃、よく行っていた本屋の奥さんから「オタクの子。よくホラー漫画を読んでるみたいだから、気をつけて」と、忠告されたことがあったというのだ。
読んでいたとしても、せいぜい「魔太郎がくる」だとか「エコエコアザラク」ぐらいのものだったとは思うけど、なにか問題ありますかね?
母が急にこんなことを言い出したのには、母を車に乗せた時に、つい佐井好子をかけていたことがあったので、その怪しすぎる歌詞を耳にして、少し心配になったのかも知れない。
ただ、チクられたのが、思春期に興味を持つ方面の雑誌のことじゃなかったのだけはよかったのかな・・・。(まあ、そっちも言われてたかもだけどね)
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