閉館して半年あまり経った犬吠埼マリンパークに、引き取り手のみつからないイルカやペンギンたちが今でも居るのだという。
他の魚たちは引き取ってもらえたのだろうか? 飼育員が残って飼育を継続しているようで、イルカたちにエサは与えられてるようだが。
昨夜、たまたま検索で目についた動物愛護団体の人達等が訴えるページを見ていて関心を寄せていたところ、今日のヤフーニュースのトップでも報じられていた。
市民からも、助けてほしいとの要望が多数寄せられているという。
市に立ち入り権限はなく、運営会社は連絡に応じない状態だとか。保健所が月一で立ち入り調査し、飼育状況に問題はないと言うのだが。
確かに閉館してから、開館時にもなかった目隠し柵が道路沿いに取り付けられていた。(今は、再び取り払われていたような気がする。)
今思えば、抗議する人々がたびたび様子を見に来るので、その対策だったんだろう。
自分もドライブがてら脇を通る時、気になって見る事があるが、ついこの前も、イルカは確認出来なかったが、一瞬だがペンギンの姿が見えたような気がしていた。
動物番組ディレクターらしい男性が撮った動画を見たが、一頭だけ残ったハニーという名のイルカは、体に傷を負っているばかりか心まで病んでいるのではないかとまで言っていた。
このイルカは水族館に一生を台無しにされた犠牲者だ! というような衝撃的なテロップも目にした。
お客さんの誰もいない館内、あの緑色の狭いプールに、ひとりぼっちのハニーが寂しそうに浮かんでいる。
いっしょにイルカショーをしていた家族は、やはり水質や環境が悪かったのだろうか、みな亡くなってしまった。
そんなハニーの姿に、かわいそうだと思うと同時に、生き物を飼っている者としては、自身に置き換えて身につまされる思いもある。
うちのかめちゃんだって、人間のエゴで狭い水槽に閉じ込められてる事には変わりはないのだから。
もちろん虐待している訳ではなく、最低限のやれるだけの事はしているつもりなのだが、かめちゃんにとっては本来いる場所ではない事は確かだ。
子供の頃には、かわいいとか思いつきで飼った数々の小さな生き物たちが、いつかもわからぬうちに記憶の中から消えていった気がする。
その頃ほど無責任ではないが、かめちゃんだって、こんなにも長くうちに居る事になるとは思わなかった。
今も甲羅干しに明け暮れるかめちゃんだが、自然界では、ウミガメなど例にとっても生き残るものは、ごくわずかだと言う。果たして幸せとはなんなのか?
イルカやペンギンたちの状況が早く改善される事を願うとともに、生き物との関わり方のついて、改めて思いやる機会となった。
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