夏を先取りしたかと思えば、また冬に舞い戻ったり。
気性の激しいお天道様に振り回されて、心も体も支度が間に合わない。そんな落ち着かない日々が続いてますね。
さて。散歩中のある浜でのこと。
この地方には、浜に打ち上げられた石笛が海が荒れるのを教えてくれるという伝説があります。
石笛とはいかないけれど、何か探してみるかと、波打ち際に立って見回してみたものの、石笛どころか、何も目ぼしいものは見当たりません。
引き上げようと歩いていると、足元に思いがけない物を発見。
それは、ちょうどウズラの卵大の小さな卵。
巣という風でもなく、窪みという訳でもなく、浜のまん中、気づかず普通に踏まれてしまうような場所に、ちょこんと三つ寄り添っていました。
写真に収めたので帰ろうとしたが、思わず手につまんだ時に温かかったのを思い出し、もう一度だけ確かめてみようと思いました。
しかし、何気なく数歩歩いただけなのに、いくら目を凝らして探しても再び見つける事は出来ませんでした。
歩き回って踏みつけてしまう恐れもあり諦めました。
親鳥の姿はなく、産み捨てられていたのか、それとも人間が立ち去るのをどこかで伺っていたのか。
もしかして周りで鳴いていた鳥のうちにいたのかも知れない。そもそも何の卵だったのか。
何にせよ、何の手がかりもない砂浜の中、見つけられた事が奇跡だったのかも知れませんね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます