亀甲年目の憂鬱

通りかかった時、ちょうどかめちゃんが甲羅干し用の陸場ブロックに足をかけたところだった。
（ガンバレ！）と思う間もなくひっくり返ってしまった。
最近は、このようなことがよくあるようで、陸場にいるよりこのひっくり返った姿をよく目にする。
ブロックに乗りやすいように足場用の丸い石をいれてあるのだが、邪魔だと思うのか、飼い主の心亀知らず、自分で陸場からズリズリ遠ざけてしまう。（ので、今でははなっから離して置いてある）
この石は、かめちゃんと同じくらいの大きさのせいか仲間だと思っているフシがあり、よくじゃれあっている姿が目撃される。
先日、買い物から帰ってきた時もひっくり返っていた。老化か運動不足による足腰におとろえからか陸場にあがれないまでか、ひっくり返ったら自分で起き上がれず、こうして諦めてしまうことが多くなった。
いつからその状態だったのかはわからないが、命にかかわることなので、みつけたらすぐさま手を貸さないわけにはいかない。
せっかくだから、そのまま陸場に置いてやってもよいのだが、自分であがったわけでもない状態に納得しないのかパニックになるのか、たいがいすぐに降りてしまう。
先述の石に息が出来るようにと持たせかけてやるのだが、ショックからか、しばらく仮死状態？になって身動きひとつしない。
いつも好奇心旺盛、喜色満面に目を輝かせて近づいてくるかめちゃんの憂鬱顔。
この前も水が汚れてきて、やはり憂鬱そうだったので、さっそく水を変えてあげたよ。かめちゃんの憂い顔はあまり見たくないからね。

かめちゃん。何、目を丸くしてるの！？

暑くなってきたせいか食欲は旺盛なのはよいのだが、本来はオヤツのはずの乾燥エビしか食べなくなった。
子供にピーマンを細かく切り刻んでわからないようにあげるかのように、いわゆる主食である「かめのエサ」をエビにまぎれ込ませて与えている。
ちゃんとエビだけ選り好んで食べるんだけどね！そんなわけで、かめちゃんの体はエビで出来ているのだ。
そのうちエビになってしまうんじゃないかと心配ですよ・・・。