佐渡釣り船新宅丸

佐渡ヶ島外海府地区高千漁港で板曳漁・刺網漁・釣船などを運行しています。漁業報告やお客様の釣果など写真を交え紹介します。

一日にイシナギ2本!!!!!!!

2016年07月10日 | 日記
久しぶりのブログ更新です。なぜ、更新する気になったかと言うと、あの時以来の 「イシナギ」 が何と2本も上がってしまいました。
今日(7月9日)は旬洋丸・弾正さんの所へ来た釣りのお客さんの要望により 「イシナギ」 釣りです。過去の実績を買われ同行させていただける事となりました。6時前に親方とともに港へ。新潟から来たと言うお客さんが待っていました。その後出港準備になるのですが、親方が風邪気味で頭が痛いとの事で、斉藤船長と私とお客さんの3人で行くこととなりました。途中餌のイカを調達し(釣る予定が、あまりにも数が釣れないため旬洋丸・弾正さんから40匹程度を戴きいざ相川一里島へ、約一時間。現地到着後いよいよ仕掛け投入。そう簡単に釣れる訳がないという割に、お客さんの竿に変化が。ただ、慌てて合わせてしまいヒットならず。そして、数時間の無変化、小さな根魚の突きやイカのゲソだけをかじられたり。イシナギ名人の与盛丸さんも2時間くらいは粘ったけど釣果はなかったようで退散していきました。その後朝の早さで眠いのと退屈な時間が・・。その時船長の斉藤さんの竿に明らかな変化が、とうとう来ました、ヒットです。かなりのハイテンションでイシナギとの格闘が始まりました。当初掛かったら動画を撮って・・・などと言っていましたがそれどころではなく結果は写真にしか残せませんでいたが。結果は32キロのイシナギです。その後しばらくは変化のない時間が過ぎ、と思っていたら何と私の竿にヒット!!しかも私自身竿を見ていませんで、斉藤船長に教えてもらう次第でした。とは言え格闘が始まり、イシナギの力の強さにはたまげてしまいました。海に引きずり込まれるパワーです。3人で何とか船上に上がって一安心。こちらも33kgのイシナギでございました。一日で2本も上がってしまいました。新潟から来た建設業経営をしているお客様には釣らせてやる事ができませんでしたが次回のリベンジをお待ちしております。今回の釣果の秘訣は、新鮮な餌のイカ・こまめな棚取り、が釣果に繋がったようです。
斉藤船長と新潟からのお客様と32kgの獲物です。

私のイシナギ33kgです。

あすなろなんとか

2013年05月05日 | 日記
スッゲー久しぶりに更新します。
とんと北の漁場には行っていません。
本業が忙しくて疲れが取れません。
とかなんとか言っても休みの日はしっかり休んでいるんですが・・・。
そう言えば北の漁場に変化があったらしい。
日曜の夜にやっているあすなろなんとかと言う番組で北田野浦に渡辺徹・榊原郁恵の愛息子が若者を増やす社会実験とやらで来ているらしい。
第一回目は漁港近くの赤ちょうちんの看板娘が愛想もなく出ていたし、今日三回目は新宅丸の僚船の弾正さんがカニ網で出ていた。な、なんとジョン万五郎さんも全国版に顔が出てしまった。うちの親方も“素質があるとかなんとか”言って出ていました。
いつものピンク色の合羽で登場していました。
テレビを見て即親方にtel、テレビに出るとは思ってもいなかったそうです。
しかし、考えてみればあの辺で銭を稼ぐとすれば“漁業部”位しかないよな・・・・。
そのうち暇になったらふわっと行ってみよ。

わたしゃてっきり

2011年08月18日 | 日記
8月18日・本日用事で親方と共に両津に向かった。
途中釣り船のお客様でもある潜水業を営む川端さんの所に寄った。
そこで川端さんにご指摘を頂きました。
先日より行っている新宅丸や、日の出丸の“浄化”ですが、漢字で書くと“上架”と書くのだそうです。
牡蠣ガラを取ったり船底塗料を塗ったりの“船底をきれいにする浄化”だと思っていました。
川端さん曰く、“船を陸に上げるので上架”なのだそうです。
大変勉強になりました。と言うか、どう考えても浄化と言う字がぴったりの作業でした。
この川端さんですが、事務所では社長にふさわしい肘掛付きの椅子に座って幅の広い机に向かって仕事をしているのですが、机の上にも釣りの仕掛けが置いてあったり、振り返り窓際の引き出しには釣り針などの小道具が詰まった引き出しが置いてあったりと、日夜釣りの事を考えている方です。いろいろと自分なりに仕掛けを考えて作るという楽しみも満喫している方です。

こんなのが来ました。

2011年08月17日 | 日記

いきなりの写真ですが、123cm15,3kgのひらまさです。
沖の御子岩周辺でgetしました。
親方の後ろに見えるのは網上げに使う揚網機です。
こいつの強烈な油圧パワーと水深200m近いところに入れた網との引き合いで指を無くした方々も少なくないそうです。
今回日の出丸に付いて来た揚網機は魚は潰れないし、手の巻き込みも無いし、ハイパワーの優れものだそうです。

それにしてもでかい!
2t車に積んで姫津からの運送時、片荷で運転が怖いほどの重さでした。

でかい!!

2011年08月17日 | 日記
当社の沖合いで入崎キャンプ場と、沖合いにある瀬“沖の御子岩”の間に“ナカツ”というほんの少しだけ波間に顔をだす岩場がある。
そこにはこんな魚がいます。

 

日の出丸高千港に向け

2011年08月12日 | 日記
8月12日・本日は赤泊港の松岡造船所で船底浄化が完了で今日高千港に向けて回送する事となりました。
インペラー交換や、GPS取り付けの後約30分かけて海に下ろします。

ゆっくりと台船ごとレールの上を降りていきます。

いよいよ台船から浮き上がりエンジン始動です。

日の出丸さんと親方が乗船し小木沢崎経由高千向け航海の開始です。
私は陸路で高千向けとなりました。

約3時間半をかけて新母港の高千港に到着です。
平均14ノットにてのあんまり“ガーン”とやらない経済速度運行だったようです。

!!イカ釣り船購入!!

2011年08月11日 | 日記
当社にイカ釣り刺し網用の船が来る事になりました。
というか、親方が購入しました。
以前紹介した姫津の日の出丸です。
全長18m、全幅5m、10t未満(実際15t位)、900馬力、イカ釣りロボット10基!!だ。
引渡し前の浄化の為に今日は赤泊の松岡造船に塗装に出張です。

塗装前の日の出丸、で・でかい!!

謎のアルバイト2号奮闘中。

船底塗料塗装完了で綺麗になりました。
その他機器類などを点検しいよいよ明日は高千港に向けて回送です。

バルバス・バウ完成

2011年08月11日 | 日記
先日より悪戦苦闘の新宅丸のバルバス・バウが完成しました。

暑い中苦難のグラスマットを巻きFRP形成。

膨らみを抑えながら固まるのを待ちます。

形も整い下塗り中。

立派なバルバス・バウが付きました。

何だかやたらと急いでの推進式+試運転となりました。
この後、試運転の結果バルバス・バウは非常に良いのですが、変な振動が出たため再度陸揚げとなりました。
どうもプロペラシャフトの曲がりがあるようで・・・致命的です。
この翌日当社のご意見番“盛福丸さん”に非常に叱られました。
それは、水進式をやるには“日”が悪かったのだそうです。
大安吉日にお神酒を撒いてやら無いといけないのだそうです・・・・。
まあ大事に至る前に再度の陸揚げとなりました。

バルパス・バウ及び浄化の進捗

2011年07月24日 | 日記
中一日置いて本日も北の漁場に。
昨日親方はFRP樹脂巻きにかなり苦戦したらしい。
フェルト生地がうまくなかったらしく、フェルト生地の代わりにダンボールが貼り付けられ、その上にFRPが巻かれていた。
今日は謎のアルバイトその2も投入し船底塗料塗りに重点を置きました。

謎のアルバイトその2・船底の一番厳しいところに“うなぎ塗料”を塗っています。
私は比較的楽な外側を塗りました。

だんだん仕上がりが見えてきました。
バルパス・バウもなんとなくそれっぽく見えてきました。

バルバス・バウ断念構想沈没

2011年07月22日 | 日記
7月22日朝北の漁場に行くと、親方の“たんこぶは断念じゃ、無念の断念じゃ”の声。
しかも、軽トラックの荷台の道具類も片付けられていた。
えっ、!?
今の時期はFRPの硬化が早すぎて無理などと言っている。
じゃあ昨日成功しててもFPRは硬化が早いのに・・・。言い訳じゃ。
要は完全にやる気がなくなってしまったようだ。
てなわけで何とか親方を説得し、勘十郎のおじさんに棟梁をお願いし型取りをお願いすることに。
おじさんも“最初から発泡スチロールは難しいのでは、”と感じていたそうだ。

棟梁交代です。
焼き番線で型を出す作戦だそうです。

何だか形が見えてきた。

大まかに形ができたので金網を巻きつけていきます。
今日はちょっと風もある涼しい日で、おじさんの4十数キロの皮だけの体には涼しすぎるようでヤッケを着込みました。

金網を巻いたあとに親方の奥さんが持ってきたキルト工芸用のフェルト記事を巻いてみました。
あとは上に樹脂を巻いて取れないように強度と整形です。
本日はここまで、といういいタイミングで盛福さん登場。
出来具合に30%位は満足していたようです。30%程度。
写真は奥より盛福さん・親方・手前が勘十郎さん。
また、バルパス・バウの奥に見える白いドーナツ状のものですが、昨日私たちが一生懸命頭を悩ませている横で万五郎さんが網を巻いて海藻採りの時の浮きにするといってチェーンソーで作った浮き輪です。今日になって大きすぎて使い物にならないと返却に来た。
ゴミくらい自分で処分して欲しいです。

さてこの先どうなることやら。

バルパス・バウ=たんこぶ=よげ天狗の鼻?!

2011年07月22日 | 日記
大きなタンカーなどには船の前の水面あたりにコブみたいな物が見えているのをご存知ですか?バルパス・バウと言う物らしく、日本が開発した物で戦艦大和にもでかい物が付いています。

写真は越前水産高千定置の船(新造船なので最初から付いています)
高千辺りでは“たんこぶ”とか“ムクジ(コブダイ)のこぶ”とか言っています。このこぶなかなかの優れものだそうです。空洞のこぶの浮力のおかげで波に突っ込まない、燃費が良くなる、スピードが出るという効能があるそうです。
勿論建造から十数年も経つ当社の板引き船“新宅丸”にはついていません。
以前より親方が付けたいとか、付けるとか言っていました。
造船所の取り付け工事では40万~160万も掛かるんだそうです。
しかし、要はFRPの“空洞のコブ”を“取れないように”付けるだけの事です。
当社の場合自分で取り付けます。
事前の情報収集によると“薄いベニヤ板を曲げる”“丸太を削る”“骨組みと濡れたダンボールで作る”とか“発泡スチロールで型を作る”などいろいろな方法があるようです。
親方も以前より様々な構想はあったらしいのですが、7月21日朝にいよいよ“コブの取り付けに取り掛かることになりました。
親方は作業前から友達のK潜水さんに電話で報告し“夕方にはいい形になる”と言っていました。
前日の盛福さんからの助言等もあり、型採り方法はブイ用の大きな発泡スチロールを削る方法です。

超大型のブイが倉庫に転がっていたので・・・。

チェーンソーで削っていきます。
午前中くらいまでは良かったのですが・・・・。

整形していたらだんだん小さくなってきました。
しかも接着に使用した自動車板金パテで発泡スチロールが溶けてしまうことも発覚。
夕方の段階では・・・・・。
断念です。こんなものを付けたままにしておいて人に見られたら恥をかくだけということで撤収することに。
そうこうしている時タイミング悪く盛福さんが来た。
“なんだ、その よげ天狗の鼻みたいな物は”
・・・・・・・ただでさえうまくいかず疲れきっている私と親方の疲れはどっと頂点に達しました。

明日又リベンジです。

高千の言葉PART2

2011年07月22日 | 日記
“よげ”・・・・・邪魔・うっとうしい・ろくでもない、などの意味。
使用例・・・・高千のサザエは潮の流れが速いため角が長い。サザエ網のサザエを外していると“よげな角のせいで外しにくい”

サザエもぎ・魚外し

2011年07月22日 | 日記
サザエ網や魚網を入れると洩れなく網上げという工程と、魚外しという工程が付いてきます。当社の場合上げた網は工場(こうば)に軽トラックに持ち帰り魚を外します。

このように脚立と単管パイプを使用して網の端っこから一匹ずつ外していきます。
写真は3コース3人分です。(みんな休憩中で涼しい事務所で一服していて誰もいませんが)
冬は寒いし、夏は暑く蚊との戦いです。

錨アンカー製造工場

2011年07月22日 | 日記
刺し網を入れる際には網が強烈な潮で流れてしまわないように網の両側に錨アンカーをつけて投入します。
この錨アンカーですが、岩場に引っかかれば上がらないしうまいこと効いてくれないと網が流れてしまいます。昔のアンカーは2本角で効きが悪いので4本角の物を使用しています。
購入すると結構な価格だそうです。

新品、1万5千円也。
てな訳で古い2本角のアンカーを改造します。
自動車修理工場を経営する当社だからこそできる仕事です。
とは言え、自動車整備部ではなく漁業部の仕事です。

改造前。

鉄筋で角を増やしました。

この溶接棒を使わない“半自動溶接機”便利です!!

結局、大(沖刺し網用)と中型の計7本作成しました。

ツラナゴ

2011年07月22日 | 日記
7月は全体的に魚が少ない。
あるといえばサザエ位だが、絶対的に供給が多く市場価格も安い為漁師が一生懸命採っても報われない価格だ。
魚網は水温が高く、前日夕方に入れた刺し網を朝上げても腐れ気味な魚が混じるほどだ。
しかし、うちの親方はでかいヒラメやオコゼを狙いその時の気分で網を入れる。
その結果がこれです。
カワハギにキツネメバルとキジハタとツラナゴです。
この他にオコゼ十匹程度にサザエが30個程度と2キロ程度のヒラメを筆頭に数匹かかりました。
この時期魚の絶対数が少ないので出荷すると結構な高値が付く事もあります。

写真上のキジハタは釣りをされる方にはおなじみですが、写真下の高千弁で言うところの“ツラナゴ”は標準語の何なんでしょうか?私の学研の魚辞典とネット水族館にはしっくりくる魚は出ていませんでした。