先日の総務常任委員会の視察では、長岡震災アーカイブセンター「きおくみらい」を視察しました。
「きおくみらい」は2004年10月23日に発生した中越地震の経験から得た多くのヒントを基に、災害から身を守るために必要なこと、安全・安心な地域を築くために必要な技術、知識を共に考えて、提供しています。
具体的には防災支援プログラムとして、
1.災害の発生に備える(映像15分)
2.展示施設見学、被災の教訓から得たそなえ、最新防災グッズ紹介
3.日頃からできる備え
で市内の小学生が防災学習の一環として利用しています。
中越地震後の避難所は自治会や町内会などが運営したことや、寸断された道路復旧などは地元の工事関係者が力を合わせて復旧したことなど、当時の様子を交えた映像には目頭が熱くなりました。
床に貼られた震災後の衛星写真を見ながら、崖崩れのあった場所や、ほとんどの家屋が崩壊した地区と、震源地に近いのに家屋の影響が無かった地区の説明がありました。
避難所のパーテーションや簡易ベッドなど、当時の問題点を地元企業が解消しながら商品化しています。
トイレも避難所では重要な施設。
当時、避難所には仮設トイレが多数並んだものの、溜まった糞尿を汲み取るバキュームカーが無かったために、数日後は使用禁止になり、簡易トイレの使用を減らすために水を飲むことを控え、健康被害をもたらしたそうです。
経験を踏まえ、地元企業による防災グッズが多数展示されています。
経験に勝るものはない。
多くの方に受講してもらいたいプログラムでした。