本日行った一般質問の原稿です。
長文ですが興味ある方はどうぞ。
============================
令和3年第3回定例会の一般質問を行います。
まずは、一般質問の機会をお与え下さった、同僚議員各位に感謝を申し上げます。
それでは通告に従って質問に入ります。
1番目の質問は「逗子海岸について」であります。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により海水浴場開設中止という判断がされた逗子海岸ですが、今年は7月16日から逗子海水浴場が設置されましたが、コロナの影響により様々な対応が求められました。
海開きの当日にまん延防止等重点措置区域に7月22日から逗子市が追加されるとの発表があり7月22日から8月22日の間、海の家での酒類の提供が禁止されました。
7月17日、18日の週末は海の家でお酒が飲めるのは最後だとばかりに、多くの海水浴客で海の家は賑わいました。
7月30日には緊急事態宣言が神奈川県に発出され、期間は8月2日から31日と発表されました。
これにより8月2日から逗子海水浴場は休場、合わせて海の家は休業となりました。
9月1日以降の再開に希望をつないだものの、8月17日に緊急事態宣言を9月12日まで延長するとの発表により逗子海水浴場は休業のまま最終日である9月5日を迎えることになりました。
この間、逗子海岸は「安心で快適な逗子海水浴場の確保に関する条例」が適用され、今年は、違反者に対して、同条例第6条(指導、勧告等)に基づき「複数回注意を受けるものへは施設管理者として退場勧告等、厳正に対処する。」との方針のもと運用され、途中からは外国人警備員も配置するなど、増加する外国人、またこれまで指摘してきた特定の外国人グループに対応するための措置と受け止め大いに期待したところであります。
そこで質問は
今年は「安心で快適な逗子海水浴場の確保に関する条例」の違反行為を繰りかえす者に対して、退場して頂くのとの方針が示されていましたが、実際、違反者への退場勧告は出されたのか。具体的にどのように対応したのか。
外国人警備員の配置も含め、その実効性や有効性がどうであったのか。来年に向けてどう取り組んでいかれるのか市長に伺います。
一方、隣の鎌倉市が海水浴場を設置しないことにより、例年以上の方が逗子海岸に来るのではないかとの懸念がありました。
そこで質問は
逗子海水浴場設置期間中は鎌倉と比べて逗子の人出はどうであったと認識しているか、海水浴場の設置の有無によって逗子海岸の人出はどう変化したと考えるのか、市長のご所見を伺います。
今年は水上バイクの暴走について多くのマスコミが取り上げました。
8月21日に私が逗子海岸で撮影し、SNSに投稿した暴走水上バイクの動画が、複数のテレビ番組で取り上げられました。
その動画は先に撮影された兵庫県明石市の暴走水上バイクの映像と関連しながら放送され、水上バイクの危険運転・迷惑行為に対して多くの方が関心をもち、これまで以上に厳しい目が向けられ、行政の対応が注目されています。
私はルール違反する水上バイクの問題については、市議会で何度も取り上げ、対策案を提示、行政にその実施を求めてきました。
その結果、2017年に逗子海・浜のルールブックを改正し、水上バイクの進入禁止エリアを拡大、出入港エリアのロープ係留を禁止しました。
2020年の夏からは海上パトロールが実施され、国県、近隣自治体への協力依頼を行い、海上保安庁によるパトロールも強化して頂きました。
私が考える最良の方法は東京都水上安全条例のような違反者への罰則がある条例を神奈川県が制定する事だと思いますが、海水浴場設置者として逗子市が対応すべきことはまだまだあります。
例えば、国、県、市、警察、海上保安庁、メーカー、販売店、マリーナ、関係団体に専門雑誌社などによる水上バイク連絡協議会を設置し、情報交換を行う。
暴走行為の抑止力や現状確認のために浄水管理センターへ防犯カメラを設置する。
水上バイクの最徐行アリアを分かり易くするために三角ブイを増設する。などです。
そこで質問は
逗子海岸における水上バイクの危険運転・迷惑行為について、現状をどう認識しているのか、今後どのように取り組んでいくのか、私の提案を踏まえて、市長に伺います。
2番目の質問は「小中学校について」であります。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて小中学校の学校行事やイベントが中止や延期を余儀なくされています。
その中でも、小学6年生・中学3年生の修学旅行、小学5年生・中学2年生の林間学校、キャンプは児童生徒が楽しみにし、後に思い出となる学校生活で重要な行事です。
小学校の修学旅行は当初の予定通り10月に実施を予定し、中学校は当初9月、10月に予定されていたものが2月に延期、学校によっては場所を変更し期間も短縮しての延期となりました。
また、今後の状況によっては中止との判断もあるかもしれませんし、その際のキャンセル料等の保護者への費用負担が発生する恐れがあります。
昨年度はキャンセル料を逗子市が全額負担しましたが、もしもの場合には昨年同様、逗子市が負担すべきと考えます。
そこで質問は
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて修学旅行や林間学校、キャンプのキャンセル料等を逗子市が負担すべきと考えますが、教育長のご所見を伺います。
3番目の質問は「池子問題について」であります。
1つ目の質問は池子の森自然公園40ヘクタールの返還についてであります。
2010年9月30日に開催された、日米合同委員会にて約40ヘクタールの返還までの間、共同使用することが承認され、2014年11月に共同使用が開始し、2016年3月に市が維持管理をする池子の森自然公園としてオープンしました。 これまで市民が立ち入ることのできなかった池子の森が共同使用によってその市民利用が実現した訳ですからこれをきっかけに、40ヘクタールの返還を目指し、今後は共同使用や部分返還を積み重ね、最終的な全面返還に結び付けることが重要です。
一方、防衛省が令和4年度の概算要求として池子住宅地区及び海軍補助施設の生活支援施設の整備(調査、本工事)について64億2,700万円を要求しているとの報告がありました。
生活支援施設の整備と池子の森自然公園40ヘクタールの返還は決して交換条件であってはいけません。
隣接する横浜市の場合、2004年10月に日米合同委員会において、横浜市内米軍6施設を対象とした返還方針と横浜市域への住宅追加建設が合意されました。このうち、2005年12月に小柴貯油施設の返還、2009年5月に富岡倉庫地区、さらに2014年6月に深谷通信所の返還が実現していますが住宅の追加建設は行われていません。
このことからも生活支援施設の整備の如何を問わず、共同使用地である池子の森自然公園40ヘクタールの早期の返還がなされるべきと考えています。
私はこの間、自身のパイプを使って、国務大臣や与党の要職にある方と逗子市を結びつけ40ヘクタールの提示や共同使用を実現してきました。引き続き、池子の森自然公園40ヘクタール返還のために、逗子市と協力していきたいと考えています。
そこで質問は
池子の森自然公園40ヘクタールの返還実現に向けて、いつをメドに、どう取り組んでいくのか、市長のご所見を伺います。
2つ目の質問は池子の森自然公園についてであります。
池子の森自然公園緑地エリアは多くの生物が生息している自然環境を守るとの理由で、2016年3月19日オープン当初から土・日・休日のみの限定開園としています。
コロナの影響があるのか、このところ池子の森自然公園緑地エリアの利用者が増えており、平日の開園が望まれています。。
私も逗子市都市公園条例に定められた平日開園の実現に向けてこの間、様々な場面で訴えてきました。久木小学校PTAからも放課後の利用を求める声も届いています。その様な中、関係者のご努力により試行的ではありますが、9月から11月までの毎週水曜日を開園することになり、大変喜んでいるところです。
また、8時45分から17時までの緑地エリアの開園時間も延長すべきと考えます。
例えばホタルが夜に発光し活動する5、6、7月限定での夜間の開放なども逗子の残された貴重な自然を市民が体験する良い機会だと思います。
自然公園は、自然を守るだけでなく、自然について知識を深めたり、健康やレクリエーションのために自然と触れ合ったりする場所でもあります。
自然公園と名乗るのであれば、多くの生物が生息している自然環境を守るとの大雑把な理由で入場を規制するのではなく、貴重な自然についての知識を深め、自然と触れ合う機会こそが重要であり、逗子市都市公園条例に定められた通りに開園すべきです。
そこで質問は
池子の森自然公園の自然公園としての意味と、平日開園や夜間開園に向けて今後どう取り組んでいくのか、市長のご所見を伺います。
4番目の質問は「総合的病院の誘致について」であります。
令和3年度施政方針及び予算提案説明において市長は「特に慎重に検討をしていくべき重要課題として、総合的病院の誘致につきましては、進めてきた計画を断念する結果となり誠に残念な思いです。しかし、病院誘致をあきらめるということではありません。当面は、市民、地元医師会、行政において地域医療がどうあるべきかを考えていく場を設け、検討を進めてまいります。また、有識者など多方面からもご意見をいただきながら、市民が望む病院の実現に努めます。」と述べられ多くの市民が総合的病院の実現に期待していますが、いまだ、地域医療がどうあるべきかの場が地元医師会の都合で開催されていません。
そこで質問は、
総合的病院の実現に向けて、令和3年第2回定例会以降どのように取り組んでこられたのか、また、現在の進捗状況、今後どのように取り組んでいかれるのか、地元医師会が参加する地域医療がどうあるべきかの場がいつ開かれるのか、市長に伺います。
以上、登壇しての一回目の質問と致します。市長、教育長におかれましては、明瞭なご答弁をお願い致します。