Aのしたことは最悪だけど、そう簡単には決められないのが離婚。
ここらへんにくると、俗に言う"旦那はATMだと思っておけば良いのよ〜"っていう言葉の通り,とはいかない、高額のお金は引き出せないATMだと思って生活してけばいいか なんて、思ったりもして。
我が家には娘が生まれて,育児もさらに忙しく、それから少しして義妹が赤ちゃんを産んで、なんだかんだで一緒に出かけたり、本当の妹のように仲良く一緒に過ごせてたことも楽しく,平穏な毎日だと思っていた矢先に。義妹が旦那さんから暴力を受けたと実家に戻ってきたことがありました。
義妹の旦那さんはお医者さんで,リッチな生活をしてまして,ただお酒の量がとても多い方で,飲むと暴れちゃうという欠点があり。それを聞いて本当にショックでね。暴力は、私の考えだと浮気よりよっぽど酷いことだと思ってて,心にも体にも傷をつけて奥さんに恐怖を与えるなんてことがあってはならないと思っていて。それこそ犯罪。
でも義妹も,リッチな生活を送れるようになったからにはもう離れられないって気持ちもあったようだし,暴力さえなければなぁって悩んでおりました。
私も義妹に,Aが以前浮気をしてたことなど打ち明けました。義妹もショックを受けてました。
その直後です。
まだ義妹が暴力から逃げて実家に戻ってきてた時です。
長男の誕生日の前の日,
"仕事で終電には間に合いそうにないから、会社の休憩室で仮眠してから帰る"
と連絡が。これまでも何度かそういうことがあって、私も会社に行ったことがあるんですけど,立派な寝心地の良さそうなソファが並んでて,なんなら住めるわってくらい設備も整っているのだけど,そこで仮眠してくると。
誕生日だから早く帰ってきてね とか返事したと思う。
でも"寝過ぎた"とかで帰ってきたのが昼の12時くらいで、それだけで私の機嫌はあまり良くなかったんだけど,子供達と外で遊んでた時に帰ってきたんですよ。スーツの上着を手に持って。
で、息子が、パパーって寄ってって,私がその後ろに近づいた時,ベルトの辺りから糸が出てるなと思って,Aが気付いてないうちに取ってやろうと引っ張った。
ズルズルズル〜〜
長い長い髪の毛
ん?ベルトに絡みついた髪の毛??
ベルト外した?で、付けた?で、一緒に絡んできた???
おかしいだろ。
アンテナのたった私は,息子の誕生日翌日、また禁断の"ケータイ覗き見"をしてしまった。
でもね、ロックかかってたの(笑)
クロって白状してるようなもんでしょうが。
こうなるとね、なんとかロック解除したいわけですよ。でも、寝てる間にいじったりしても一通りの番号がダメだったの。
で、時間をかけて暴いていくことにしました。
👻執念👻です。えへへ。
ソファに座ってる時にケータイをいじることが多いので、ソファに座った瞬間に、私はさりげなく後ろにまわるわけです。
真後ろで覗き込めばそりゃ見てるのがバレちゃうんで、キッチンの向こうから指元を見ようとしたり,ほんとにさりげなく後ろのテーブルの上拭いたり、ただ通り過ぎたり,だけどその一瞬一瞬だけケータイに全意識集中‼️みたいな。
そしてついに、ロック解除時の指の動きがわかったんで、解除成功〜👏
ものすごい頑張ったと思う。自分でも思った、この強い執念が実を結んだのだ,と。。。‼️
もっとかかるかなぁと思ってたけど,確か3〜4日で暴いたと記憶しています。
そして中身をチェック。
そしたらさ、ちゃんとした確信はなかったけど,どうやらお相手さんはAのことを独身だと思ってるっぽかったのね。
完全に我が手中にある義妹にも相談して、これは直接聞いてみたら?って煽るんで,番号メモって、Aが本物の残業をしているであろう時に、女の子に電話しちゃった!
100%勇気でした。
名前を名乗り,実はAの妻だと事情を話したら,非常に驚いていた。結婚してることはほんとに知りませんでしたって。まーそうだろうね そう思ってたよ。私は別に怒りはなくて(結婚のこと黙ってたAが悪いんだし)、結構冷静で,話して行くうちに,言葉遣いとか色々 きっときちんとしたお嬢さんなんだろうなと想像したんだ。
そしたらお嬢さんが、一度奥様に会えませんかって言うのよ。
家族写真とか、見てみたいって。
多分それみて、現実つきつけられて、ちゃんとあきらめつけたいってことなのかなって思ったのね。
そして、品川プリンスホテルのカフェで待ち合わせしたの。
義妹を連れて(笑)
いや、やっぱりこう、こわい親父をつれてきたらどうしようとか、お嬢さんに刺されたりとかしたらどーしようっていう怖さみたいのも実はあったし、義妹には色んな意味での証人みたいな感じでそばにいてほしかった。
だから2人してお出かけしたいからって,義父母に子供達を預けて,品プリに行ってきました。
ほっそりとした、腰まである長い髪の、おとなしそうな素敵なお嬢さんでした。
結局Aはね、こういう、慎ましやかな,優しく言うこと聞いてくれそうな、ちょっと気の弱そうな女が好物なんだよね。
私は……私は、はて、私はAの好物なんだろうか。
真逆……では??
確かに,自分ではそう思ってなかったけど(ここまでの行動力からみても)、でもやっぱり、気は弱い方で、嫌われたくないなと思えば我慢できたり、不平不満は心の中で処理して済ませられるようなスルー力 みたいなものは少しはあると思うけど,いやーそれにしてもお嬢さんの雰囲気は、ほんとにか弱く可憐な感じに見えましたです。
育児に疲れた妻がノコノコと品プリに現れちゃいましたです。
そして、義妹を紹介して,同席してもいいかとお願いした。お年頃のお嬢さんを傷つけてしまったこと,きっともしかしたら、結婚とか考えたかもしれないだろうからと、私は謝った。
よくよく話を聞いてみると,三年ばかりお付き合いしているそうだ。
三年か…………長っっ‼️
なんでワタシ気づかない。。。
だって2人目の出産前後,引っ越し,Aの犯罪行為🚗、色々あった時期とかぶってるんだもん。そこまで手が回らなかったんだもん。
🚗のときに家族からめちゃくちゃに怒られてた時にも,Aは後ろ向いて舌👅出して笑ってたんだろうか。
家族写真や結婚式の写真や、保険証を見せた。
泣いてたよ,お嬢さん。
ほんとにごめんね。
私は謝る。義妹も申し訳なさそうに座っている。
お嬢さんと別れてから,義妹の車で帰る途中、義妹が泣いていた。
"まーちゃん、なんで謝ったの?まーちゃん悪くないのにあそこであの人に謝るのおかしくない?あの人もショックだったかもしれないけど、1番傷ついてショックなのはまーちゃんじゃないの??"
義妹は怒ってたなぁ。
いや、まぁ確かに,私が謝ることではないのかもしれないけど、私がもっとAの首輪をしめつけて繋いでたらこんなことにはならなかったのでは?浮気するような時間がとれないようにGPSでも仕込んでおけばよかったのでは?
私とんちんかんなこと言ってる?
私にも悪いところがあったかもしれないし
またこの思いは,こんなときにでも発動していました。
義妹の怒りが,私の中の怒りとか悲しみとかむなしさみたいなものを和らげていた というか、吸収してくれていた というか、なんか、自分の気持ちがよくわからなくなっておりました。