今回はスーパーハズマットとも呼ばれる大井消防署化学機動中隊が運用する特殊災害対策車を紹介します。化学機動中隊は普段は一般のポンプ隊として活躍しますが毒劇物やテロ事案、集団特異災害などに化学機動中隊として特殊災害対策車に乗車して出動し、時には毒劇物の回収、分析、被災者の救助に当たります。
車両概要
大井CS
いすゞフォワード特殊災害対策車
C24112
艤装:河野ボデー製作所?東京特殊車体?
今までの化学機動中隊の特殊災害対策車は、消防救助機動部隊の特殊災害対策車のように、外部から化学物質や汚染物質の進入を防ぐ「陽圧構造」にはなっていませんでしたが、同車からは乗員室用と操作室用の2基の「空気浄化装置」が装備され、簡単な陽圧状態にする事が可能になりました。
同車から室内には分析装置を設置した操作室があり、車内で有毒ガス等の分析を行えるのはもちろんの事、災害現場の環境状況を測定する「風向風速計」や「温湿度計」を装備している。
先代は、ポンプも積載していましたが出場途上での防護衣着装ができるように、ポンプを外し、運転席と敷材室が一体型のタイプを採用しました。資機材室には各種化学防護服や資機材などを積載するスペースも設けてあり、トラックベースの「一体型ボデー」の車輌の室内空間の広さを余すことなく有効活用されています。
また、車両左側後部には雨天の際の活動時に使用する、オーニングが取り付けられ、佐藤工業社製の照明、ナイトスキャンチーフが装備されました。
余談ですが、車両後方のシャッター部分に〈SUPERHAZーMAT〉の文字が入っていますがこれは平成24年度の車両のみ〈日野・大井のみ〉でそれ以降も、これ以前も、この文字は入っていません。
各方面に一台配備されているこの特殊災害対策車ですがその中でもレアな一台です。自分もまさか大井CSが都内に二台しかないうちの一台とは思ってもいませんでした。
出動せずに引退するのが一番ですが、万が一の時は頼りになります!
あと画質悪いの何?