雑記

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音楽の根源は???

2017年06月22日 10時22分53秒 | 雑感
この本、面白くて一気に読んでしまいました。音楽を再開してから、何となく自分の感性がおかしいのかな?と疑問に感じていたことが解決されました。

実は、ベートーベンって初期のピアノ曲以外はあまり好きではありません。交響曲に至っては、我慢して聴けるのは1番2番まで。あと8番かな。実はさんざんやってきたバッハもそう。たしかにどちらも素晴らしい瞬間はたくさんあるのだけれど。

自分の感覚では、音楽は、なんの知識も先入観もなく魂が「心地よい」と思える音楽と、そうではない音楽があります。作曲家の意図。という余計なものが入れば入るほど聞き手はその思惑に乗ったり、追体験しなければなりません。追体験するにはある程度の知識がないと音楽の意図するところがわからず、ただの騒音にしか聴こえない場合もあります。

音楽美学、音楽芸術という分野は18〜19世紀にイタリア、フランスに様々な文化で大きく遅れをとっていた当時のドイツが必死になって構築した世界です。この瞬間にクラシック音楽というジャンルが生まれた。ベートーベンに代表されるドイツ音楽は「高揚」と「極度に美化された純度の高い美の世界」と「ソナタ形式」というものを武器に音楽芸術に昇華し、クラシック音楽は20世紀以降、芸術として独自の発展をとげた。単純な作曲技法を用いた作品は認められず、12音法などという「全く聴衆を無視した」作品まで誕生する。

その一方で、聴衆は減り続ける。残った聴衆はマニアックな人達のみ。

では、ベートーベンもマーラーもブラームスもバッハもテレマンもヴィヴァルディも、なにも知らない人達の前で、自分が演奏するときに、どういうメッセージを聴衆と共有できるのか?ここをあらためて自問自答してみると、「いい音色」「ええ感じ」「心地よい」がひとつの答えです。

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