良い習慣が強い会社をつくる

　ISOの会議で訪れた文昌堂印刷さまでは、5Sにスマイルを加えた6s活動や組織人の７か条など至るところに目標や標語が張られ、社員や訪問者につねに気づきをあたえる工夫をされています。そういった長年の活動が好ましい企業風土となって浸透しています。当社の環境活動が評価されたようにとくに意識することなく日常の習慣のなかで目的が達せられることが一番いいことです。社長さまは、まだまだなにもできてませんといいますが、ほんとうに強い会社は見た目はきわめて普通で、社内も静かです。

　規則や決まりごとを軽視しがちな現代の日本人、とくに若い人たちには耳が痛いかもしれませんが、良い習慣が人や組織を成長させるのは永遠の真理です。これは人が本質的になまけものであるということから導きだされた答えです。リーダーや指導者が心がけておくべきことですね。

　さらに負のPDCAという恐ろしいものも今回発見しました。PDCAとはプラン、ドゥー、チェック、アクションという目標達成のためのスパイラルですがプラン、ドゥー、チェック、アキラメといいます。これは書類にはあらわれず、人の心の中で一瞬にして一巡します。そして猛烈な勢いで志をさげ人を下流へと押し流していきます。　下流にはあらゆるリスクがあふれていますからますますおそろしいことになっていきます。

　宗教でいう地獄というのはこういう概念なのでしょう。　しかしながら私たちはプラスのPDCAを循環させる能力をもっています。一歩一歩進むのみです。


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