サザエさん 磯野家に隠された秘密

(以下の文章を読むことにより、次回からアニメサザエさんの見方が
変わるかもしれません。今まで通りサザエさんを純粋に楽しみたい
という方は、直ちにここから退避して下さい。ご協力お願いします。)

先月、コンビネーションバラエティにて紹介された
サザエさん理解度確認テストをやってみて驚いた。
それは・・・、

















波平は双子だった！！

なんと波平には海平という名の双子の兄がいたのだ。
この事実、海平が登場するエピソードを見逃すと一生知る機会はないのではなかろうか。
ちなみに海平はこんな感じ(磯野家系図中央)。

頭のてっぺんに髪の毛が２本あるのが特徴だ。
お兄さんとだけあって波平より１本多い(笑)
波平と海平、外観は同じなので一卵性双生児だろう。
それにしても波平が双子だったとは。私は未だに信じられない。
とりあえず動く海平を確認したい。

それからココ、フジテレビのサザエさんキャスト紹介も面白い。
サザエさんをよく知らない人達にとって衝撃的な事実が羅列されているからだ。
まず、

















フグ田サザエ、２４歳

に圧倒れる。どう見てもサザエさんは３０過ぎのオバさんだ。彼女は相当の老け顔のようだ。
また、彼女の特技はモノマネ(特にゴリラのマネがうまい)と記載されている。
致命的だ。救いようがない。
サザエさんは仮にも物語の主人公なのに、この設定はいかがなものか。＞長谷川町子さん
いや、真意は別の所にあるのかもしれない。こう考えてみてはどうか。
驚くべきことに彼女は外見のコンプレックスを、ゴリラのモノマネをすることで発散していたのだ。
まさに逆転の発想だ。凄いぞ、サザエ。
ちなみに前回の放送では、化粧をしたサザエさんが登場。
ご覧になった方ならお分かりだと思うが、かなり痛々しい画像であったことを明記しておく。
雑誌モデルに選ばれたとの理由ではりきってメイクしたわけだが、
実際は色黒寸胴女性の典型としてカメラマンに見出されただけだった。
色黒では決してないと思うが、彼女に対するこの世間の判断はまぁ妥当だと言える。
メイク前の方が美しい女性、すっぴん美人と考えれば少しは救いか(苦笑)

その夫、フグ田マスオ(２８)も凄かった。彼はなんと、

















早大卒のエリートだった＼(◎o◎)／！

でも海山商事営業課勤務ってところが泣ける。
さらに性格欄に“家族の潤滑油的存在”とあるのも泣ける。
また“サザエをとっても美人だと思っている”とも記載されている。
それはあんまりではないか。まるでサザエさんが不細工だと言わんばかりだ。
いや実際そうなんだけどさ。
マスオさん、決断するのが早すぎたんじゃないだろうか。
タラちゃんが３歳だから、単純計算すると、サザエさんと結婚したのは若干２４歳。
早大卒なんだし、もっと他の女性を狙うべきだったと思う。それが賢い判断だというものだ。
ノリスケさんの奥さん、タイコさんの方がよっぽど美人だぞ。
いや、マスオさんに賢さを求めるのは少し酷かもしれない。
先月の放送でマスオさんは、ＧＤＰの意味が分からずポケット事典で調べていた。
ＧＤＰ＝国内総生産が分からないようでは社会人として失格であろう。
さらに彼のバイオリン下手は有名だ。しかし当の本人はそのことに気付いてないようだ。
前回の放送でも家族にそのことを触れられ、バイオリンは遠慮してくれと避けられていた。
位置付け的には、ドラえもんのジャイアンの歌と同じと考えて良さそうだ。
いや、ここはしずちゃんのバイオリンＬＥＶＥＬと言った方がシンクロ率は高まるだろう。
ごめん、僕にはフォローの言葉が見つからないよ。
同僚のアナゴ君、君にお願いだ。不幸なマスオさんを慰めてやってくれ。

話を元の波平の話題に戻そう。波平は５４歳の会社員だ。
趣味は色々とあるのだが、釣り、ゴルフ、料理、いずれも下手だ。
これでは、

















フネに一家の大黒柱の座を乗っ取られても納得できる(-_-;)

驚くべきことに、磯野家の大黒柱は波平の妻、フネなのである。はっきりと明記されている。
波平に対して我々は、真面目で頑固な親父というイメージを懐いているだろう。
その通りではあるが、実は小心者という一面も持っていたのだ。
一本の髪の毛をとても大切にしている、という日常からもそれは容易に推測できる。
性格欄には他に、不器用・方向音痴・美人に弱いと書かれている。
また前々回の放送では、カツオが提供した妻フネの極秘情報に対し、
見返りとして賄賂を渡していた。後にこの事実が発覚しフネには呆られてしまう始末。
なるほど、これでは一家の大黒柱としては頼りないわけだ。
フネに軍配が上がるのも無理はない。波平、第二の人生にめざめる前に
磯野家の大黒柱としてめざめて欲しい。それが私の彼に対する唯一の願いだ。

では、フネの性格欄を見てみることにしよう。
「何時でも、家族のことを気にかけている。家族の健康と幸せが、自身の―番の幸せ」とある。

















おぉ、これぞまさしく人間の鏡(T_T)

感動して思わず涙が溢れてしまった。これほどまでに洗練されたキャラクターは少ないだろう。
典型的な日本女性として描かれているフネだが、
少しおっちょこちょいのところがあり、少女のような一面も持っているそうだ。
なんとも可愛いではないか。波平はフネのこんな所に惚れているのかもしれない。
しかしフネの趣味に関しては、しいてあげれば裁縫と記されているのみだ。
これは少し寂しい。特に多趣味の夫波平と比べるとなおさらだ。
逆に言えば、それだけ家族に尽くしてきたということだろう。フネの愛を感じずにはいられない。
それから、女性に年齢を尋ねるのは差し控えた方が無難はあるが、ここでは敢えて言及したい。
フネの年齢は５０とウン歳としか記載されておらず、正確な年齢は不明である。
だが波平とは見合い結婚であることから、とりあえずフネは５２歳と仮定することにする。
ワカメの年齢は９歳だ。いきなりのワカメの登場に驚いた方もいるかもしれない。
説明すると、今知りたいのはフネがワカメを出産した年齢なのだ。
単純計算すると、それはフネが４３歳の時の出来事だと分かる。
これはかなりの高齢出産ではないだろうか。
今と違って医療設備も十分に整っていない時代、おそらく産婆さんの手によっての出産であろうが、
とにかくリスクは高かったと思われる。フネの頑張りにただただ感謝したい。
ちなみに１０年前、サザエは１４歳である。これ以上は何も言わない。
言わずとも勘のよい読者なら私が意図していることは伝わるだろう。
ともかく波平は待望の男児カツオの誕生だけでは満足できなかったようだ。
ワカメ誕生の裏には色々なドラマが潜んでいる。その光景を思い描いてみよう。
カツオの面倒を見ながらワカメの世話をする。フネの苦労は我々の想像に絶するものだったろう。
こう考えるだけで、サザエさんのストーリーの幅はグッと広がってくる。
今まで気付かなかったが、サザエさんのＭＶＰ磯野フネに賞賛の拍手を送りたい。
君がいなかったらこの物語は根本から成り立たなかっただろう。母フネに感謝する。

(続く)