もう、２０年位も 昔の話です。
ぴょんたと末っ子が 幼稚園児だった頃、
たまたま その日は しろうさ夫が友達と 泊りで旅行へ行っていたので、
しろうさ一人で事務所でお留守番でした。
もうそろそろ 子供たちのお迎え時間だから
事務所閉めて 帰ろうかなあと 思っていたところへ、
しろうさ夫のお姉さんがやってきて、事務所のドアをどんどん！！
「し、しろうさちゃん いて良かった！
今、車にひかれちゃって、大変なのよ！助けて！」と、言うや否や、
また事務所から 走り出して行きました。
またまたぁ ねえさんたら なに 冗談言ってんの～と、
外をのぞくと、通りの向こうに ずいぶんな人だかりと
１１ｔトラックが止まっていて、ねえさんてば、靴もはかずに
大声で叫んでいます。
道路には お買い物の品が ちらばっています。
もう、その光景を見たとたんに 血の気が すっかり引きました！
おお急ぎで 走りつけ、ご近所のおばさんが 救急車を呼んで下さったので、
道路じゅうに散らばっていた お買い物の品をかき集め、近所の交番のお巡りさんに
連絡先をつげ、転がっていたバイクを預ってもらい、思いのほか早く着いた救急車の隊員さんに
行き先の病院を聞き、ねえさんには 後から車で行くから 心配しないようにと言い聞かせ、
事務所へ走って帰り、ねえさんのご主人のお勤め先の電話が判らなかったので、
しろうさ夫の実家の姉さんの勤め先を電話帳で調べて 呼び出してもらい、
事情を話して 兄さんに病院へ来てもらうようにと事付けをし、
幼稚園へ電話をしてお迎えが遅くなる事を伝え、事務所を閉めて 車に乗り
搬送先の病院へ向かいました。
ハンドルを持つ手が がくがく 震えてしまったことだけ 今でも 思い出します。
病院に付き、外来の受付で ねえさんのベッドの場所を聞き、処置室へ入れてもらいました。
ベッドに寝かされていねえさん、看護婦さんと先生に あちこち触られて 診察中でした。
ところが・・・・
ねえさんてば、下着が男物です・・・・。
ランニングシャツに すててこ
確か 時期は７月の暑い時期でしたので、
吸湿性の良い 男物を着ていたんでしょう・・・・。
んもう！！
原付バイクでお買い物の帰り道に、２０歳の女の子が運転する １１ｔトラックに 轢かれて
前輪と後輪の間の空間を ごろごろとバイクごと転がり、
それでも鎖骨にひびが入ったくらいでよかったのですが、
今でもなぜか ぶっWWと、 笑いがこみ上げる思い出です。
実際のところは この後３日ほど 腕の震えが 止まらなかったんですが・・・・
交通事故って いつどこで誰が遭遇するか わかりません。
ねえさんてば、よりによって うちの事務所の前で しかも 私しかいなかったのに
優しい人がいてくださって よかったねぇ。
救急車を呼んで下さったおばさん、お世話になりました。
それからしばらくして ガンでお亡くなりになりました。
ねえさんの代理で お礼に伺ったときに お茶を戴いて
長い時間 おしゃべりして 楽しかったなあ・・・
親切な人が 近くにいてくださって 本当によかったねえ、ねえさん！
今日のしあわせ
楽しい思い出（？）があるのって、幸せですよね。
お陰さまで ねえさんは ばりばり元気です！
