gooブログはじめました!「水文統計的集中豪雨の研究」

「集中豪雨」は学術的に定義された用語ではないため「量的定義はない」が、水文統計では「量的定義」が可能です。

台風201326号

2013-11-08 20:18:24 | 学問

 

20131015日から16日未明にかけて東京都伊豆大島を襲った台風26号に伴う集中豪雨の累積雨量は824mm、結合規模指標は18431時間雨量と24時間雨量の結合超過確率は最大で約1/2400。かなり異常。<o:p></o:p>

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伊豆大島の犠牲者は39人(不明者4人を含む)。15日の高新夕刊『気象庁は過去に関東地方に接近、上陸した台風と比較し「この10年程度で最も勢力が強いと指摘」』。高新17日朝刊『大雨特別警報の場合、3時間雨量、48時間雨量が「50年に1度」の数値を市町村ごとに目安として定めている。大島町は、(中略)目安を大幅に超えていた。ただ、「府県程度の広がり」との基準を満たさず、局所的な現象として発表を見送った。」。中略。担当者は「これだけの被害が出てしまったのは反省すべき点がある」と苦渋の表情を見せる。』と報じた。<o:p></o:p>

  大雨特別警報の基準が「府県程度の広がり」を求め、局所的な現象として通常の警報となった点の反省。水文統計的集中豪雨の定義に従えば、大規模台風のエネルギーは非常に大きいので、雨域の面的広がりの小さい方が当該地域の面的集中度が高い、より危険側にあると判断される。「府県程度の広がり」の基準はむしろ危険側である。検討を乞う。