gooブログはじめました!「水文統計的集中豪雨の研究」

「集中豪雨」は学術的に定義された用語ではないため「量的定義はない」が、水文統計では「量的定義」が可能です。

2023年8月のインドにおける豪雨の無次元再現期間

2023-09-05 13:05:31 | 日記
最近、温暖化の影響であろうか、中国やインドなど世界のあちこちで異常な豪雨が発生しています。2023年8月に発生したインドヒマチャルプデシュ州・ウッタラカンド州の豪雨についてGoogleのBardで検索した回答案に挙げられた値に基づいて確率計算を試みます。
 検索における質問文は、「2023年にインドで洪水被害をもたらした豪雨域の5つの観測点とその所属をあげ、最大1時間降雨量、最大24時間降雨量、10日間降雨量を教えてください。」としました。以下はその回答案1です(表の値をexcelに移転、無次元再現期間を追加)。
回答案1
「2023年にインドで洪水被害をもたらした豪雨域の5つの観測点とその所属、最大1時間降雨量、最大24時間降雨量、10日間降雨量は以下のとおりです。

これらの観測点は、いずれもインド北部のヒマチャルプラデシュ州とウッタラカンド州に位置しています。最大1時間降雨量は、ウッタラカンド州のチャンバで347mmと、最も高く、最大24時間降雨量は、ヒマチャルプラデシュ州のチャンバラで721mmと、最も高くなっています。10日間降雨量は、いずれの観測点でも1,000mmを超え、甚大な被害をもたらしました。
なお、これらのデータは、インド気象局の観測データに基づいています。」
 
 回答案1の最大1時間降雨量の値は過大であるように思いますが、インド気象局の観測データとしているのでそのまま利用して計算します。ただし、私の計算式の適用外になるので、参考までに計算したという程度です。
 ウッタラカンド州チャンバラの最大1時間降雨量の無次元再現期間は38,476、24時間降雨量の再現期間は11、両者の同時再現期間は234,794となり、信じられないような値です。確認が必要です。
 
 この降雨量は異常すぎるので、回答案2の値も見てみます。
回答案2
「2023年にインドで洪水被害をもたらした豪雨域の5つの観測点は、以下のとおりです。

これらの観測点のうち、最大1時間降雨量が最も多かったのはシムラで、165mmでした。最大24時間降雨量が最も多かったのはデリー(?シムラ)で、227mm(?297)でした。10日間降雨量が最も多かったのはシムラで、1,187mmでした。
この豪雨は、インド北部のヒマチャルプラデシュ州とウッタラカンド州で発生しました。この地域は、急峻な地形と、夏季のモンスーンの影響を受けることから、洪水や土砂崩れの被害が頻発しています。」

 回答案2の値は日本でも観測される値です。
 各観測点の1時間降雨量の無次元再現期間は1000を超えています。24時間降雨量の無次元再現期間が1となっているのは10日間降雨量に比べて、値が小さいからであると思われます。

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