塾講師の頃。
夏や冬は数百人の子ども達を引き連れて新潟や群馬へ行っていました。
いつもお世話になっていた女将さんは、叱ると怖い方でした。
特に「食事の時間」に関しては、遅れることに対して厳しい。
これだけ聞くと、ただの"怖い人"や"理不尽な人"と思われるかもしれない。
しかし、厳しくするには理由があったのです。
「食材は良い物を厳選して。作る順番もこだわって。なぜなら"子ども達に一番美味しい物を食べてほしい"から」。
こう言われると、厳しさの中に深い愛情を感じたのです。
子どもたちは、時間への意識が高まり、ご飯を残す量がグッと減ったのです。
前にドラマでも同じようなことがありました。
東京タラレバ娘というドラマでは、金髪のカッコイイ男性が登場します。
その男性は、いつも3人の女性に対して、キツイ一言を言うのです。
確かに芯をついているのですが、キツイ一言だし言われて嫌な思いをすることも...
しかし、その理由が判明する回が何とも言えませんでした。
死んでしまった奥さんがいて、
「そんな風になってほしくない。そんなタラレバ言っている時間はないんだよ!!」
と伝えたかったということ。
これを聞くと、今まで以上に心に突き刺ささる...
いや、貫通するほどの威力になりました。
厳しくしたり、叱ったりすることに、「明確な理由」があると響き方が全く違うなと思い返しました。
母に資格なんかないんです。
お金だってもらえないんです。
だけど、頑張っているんです。
なぜなら、“我が子”のためだからです...。
女性は子どもが産まれると、すぐに母に変わりますが、男性はあまり変わらないと思います。
私がそうでした。
だから時々、意識の差に違和感がありました。
世の男性は、世界一大切なパートナーの変化を理解しようとしなければならないと思います。
是非、この機会に見直しを。
年中の男の子が
「泣かなくなるにはどうすれば良いんですか?」
と相談してきた。
なので、私は少し悩んで...
「嫌いなものを食べれば、強くなれるよ」と伝えた。
一週間後、年中の男の子がお手紙を書いてきてくれました。
そこには...
たべているよ。
もうなかない。
つよくなる。
と、書かれていました。