2022年の夏休みに尾瀬・燧ヶ岳登山に行ってきたので久方ぶりのブログ投稿です。コロナ禍が継続していたり、天気が悪かったりと本格的な登山はなんと昨年2021年9月に焼岳に行って以来(そういえば記事にしてなかった…)。尾瀬は2016年の残雪期(4月)に至仏山登山の時に来てはいたのですが夏期&尾瀬ヶ原に来たのはウン十年ぶりとなりました。
尾瀬へのアクセス方法はいくつかあるのですが今回は群馬県側(片品村)からとしました。具体的には
東京駅→(上越新幹線)→上毛高原駅→(レンタカー)→尾瀬戸倉駐車場→(乗合バス)→鳩待峠
という感じです。上毛高原駅からはバスが出ているのでそちらを利用する方法もありますが、当然レンタカーと比べると時間がかかるのでその分早い新幹線を利用する必要があります(私が利用したのは東京駅8:04発 とき309号)。
お盆シーズンということもあり第一駐車場は満車だったので第二駐車場へ。
駐車場に隣接する乗合バス乗り場(復路は鳩待峠休憩所)で乗車券が購入できます。片道1000円也。
駐車場から20-30分程度で鳩待峠に到着します。
バス降車から1-2分歩いた所にある鳩待峠休憩所。お盆の季節真っ只中(8/14)でどれだけ人が多いのかと戦々恐々としていたのですが、思ったよりもだいぶ人が少なかったです。
鳩待峠すぐのとこにある尾瀬ヶ原入り口を通り、まずは山の鼻に向かいます。コースタイムは60分。
山の鼻、至仏山荘に到着。ちょうどお昼時だったので昼食を取りましたが、ここはそこそこ混んでいました(とはいえ座席は普通に確保できる程度)。そば、うどん、ラーメン、ソフトクリームなどが購入出来ます。また、給水は外にある水道から可能です(炊飯場近くだったかな)。
それでは尾瀬ヶ原を経由しつつ、宿泊地の尾瀬温泉小屋へ向かいます。
途中から晴天に恵まれて気持ちよく木道歩きをすること3時間くらいで温泉小屋に到着。
※尾瀬 温泉小屋公式サイトはこちら。
温泉小屋は一人でも(混雑時でなければ)個室利用が可能で、山小屋とは思えない非常に快適な時間が過ごせます。温泉入浴可能なことはもちろん、ウォシュレットトイレ、ハンガー多数配置、スマホ充電用電源が各部屋に完備、と至れり尽くせり空間でしたw また、コロナ禍においては小屋によっては自前のシーツやシュラフ持参という所もありますがこちらは洗い立てシーツが提供されているので持参は不要です。
建物は本館・別館とあり私は別館泊でしたが風呂や食堂が別館にあるのでこちらの方が便利なような…?(本館にも食堂あるのかは不明)。携帯の電波は小屋の中については4Gが普通に入り(確認したのはドコモ回線)、気付くのが遅くなり利用はしませんでしたがOZE GREEN Wi-Fiなる無料Wi-Fiもあるようでした。
お風呂は写真撮影できないので公式サイトの写真を。入浴は14時または14時半くらいから可能でしたが(日によって変わる)、早めに入ると温度が熱めで最高でした。なお、上高地の横尾山荘と同様、シャンプーや石けんは利用できません。
夕食はカレーでごはんのお代わりOK!翌日は午前3時起きなのでビールは控えましたw
さて一晩明けてまだ日出前の早朝。前日に届けて頂いたおにぎり弁当を食べて出発です。8月15日の日出は5時頃ですが、月明かりの中、気持ちよく歩けました。
見晴の交差点(?)に到着。ここから見晴新道を利用し、3.3km(標高差を考慮しない直線距離)先の柴安嵓(しばやすぐら/標高2356m)を目指します。
ところでこの見晴新道、山と高原地図に「見晴新道はぬかるみの多い熟練者向コース」と書いてある通り、
- 粘土と黒土が入り交じった滑りやすく泥濘みやすい道が延々と続く
- 切り払った笹の茎が乾燥し固くなっており、薄い靴底なら貫通しそう
- 高低差のある段状箇所多数
- 倒木が進路を塞いでいる箇所が多く、滑りやすい地面と合わせて非常に通行しにくい
など、技術的難易度というよりも精神力がゴリゴリ削られるような登山道でした。山頂近くは岩の急登もあるので降雨時などは特に注意が必要で、時間的に余裕を持った行動計画をお勧めします。
泥まみれの道なのでゲイター(スパッツ)必須です。
登山靴はハイカットがいいですね。
ということで柴安嵓に登頂。燧ヶ岳はこの柴安嵓(しばやすぐら)と俎嵓(まないたぐら)の双耳峰とされているようです。最高地点は柴安嵓(2356m)なんですが、三角点は何故か俎嵓(2346m)に設置されています。山頂付近は風がそこそこ強く、8月中旬にもかかわらず肌寒く感じました。
呼吸を落ち着けてから俎嵓に向かいます。
鞍部まで降りてきました。登り返します。
山頂はこちらも岩だらけなのでルートと足元注意。
俎嵓に到着しました。三角点も発見。
俎嵓からは尾瀬沼が一望。天気が良ければもっと綺麗なんでしょうねぇ(実はこの時、雨が少しパラついてました)
俎嵓も柴安嵓も山頂部は岩だらけで休憩には適していないので、柴安嵓から少し下った所にある平坦なエリアまで戻って食料補給を行います。
柴安嵓側にあるデカい岩。自然の神秘ですねー。
休憩ポイントに戻りました。ここからはあの泥濘み道を転ぶこと無く下山するという難ミッション(?)があるのでエネルギー補給をお忘れ無く。
では降りていきます。
途中から雨が強めに降ってきたのと、絶対に転びたくないという意識があったので下山時は写真をほとんど撮らずじまいでしたw 個人的には倒木の通過が結構面倒くさかった…。
ということで13時半前ごろに温泉小屋まで無事生還(大げさ)。コースタイム10時間5分のところ所要時間は9時間(休憩込み)でした。
小屋にある洗い場で泥だらけになった登山靴とストック、ゲイターを水で洗い、終わったらお風呂へ。この日は幸運にも?14時から入浴可能となっていたのでほぼ一番風呂?を頂きました。いやー、温泉最高。
この日の晩ご飯は何もしないと再度カレーになってしまうので、ちょいと値が張りますが(+3850円, テンダーロイン160g)ステーキプランを事前に注文(平日のみ注文可能)。昨晩と違い、何の気兼ねも無くビールを買って乾杯しましたw
翌日は普通に朝食を頂き、往路と異なるルート(東電小屋経由)で山の鼻〜鳩待峠まで戻り、帰路に着きました。
そういえば温泉小屋のオシャレなカフェもテラスも利用しなかったな…w
第二駐車場に戻ってきたら入場閉鎖されており、また自分の車しか残って無くて笑いました。
(その後、駐車場利用料支払いのための1000円札が足りないことに気付いて第一駐車場の自動両替機まで徒歩で往復する羽目に…。)
帰りがけに老神温泉の日帰り温泉 湯元華亭さんに立ち寄って全身くまなく綺麗にしてサッパリ。お疲れ様でした。
さて、次はどこに行こうかな…?