宙の散歩道

宇宙探査機開発エンジニアを目指している宙ガールによる、小学生レベルの宇宙に関する妄想等々。

私と宇宙展

2014-03-23 19:02:17 | 活動
「私と宇宙」展最終日
場所:兵庫県三宮 関西国際文化センター

今日はちょっと遠出して、兵庫県まで行きました。
あいにくカメラを持っていくのを忘れてしまいましたので、撮影できるスポットもできませんでした(´・ω・‘)
入場無料なのに、結構楽しかったです♪渡部潤一国立天文台副台長に感謝。

驚いたのは、月面ローバーの3/4スケール模型。
ちゃんとタイヤにレゴリスついてるーーーーー!!!!
昨日まで月についての研究していた私にとってはウハウハものでしたwww

レゴリスとは…月面に隕石が衝突するときの速度は音速越えの場合が多く、その場合は隕石本体が接地するより先に、衝撃波によって表面の物質が高圧・高温になって飛び散ります。これをイジェクタといいます。それが砂になったものがレゴリス。そういうことで砕いて割れたままのレゴリスの形状はとがっていて、摩擦が大きいのです。大人気漫画「宇宙兄弟」にもあったように、静電気で引っ付きやすく、初期の宇宙飛行士(多くは元軍人さん)が吸い込んでしまって、花粉症みたいな症状が出ていたのにもかかわらず、強がって報告しなかったというのもこのレゴリス。表面のレゴリスはフワフワなんですが、地下に行くほど粒子が大きい「メガレゴリス」になり、そして固い地面になります。

最近までクレーターの直径と形状から月の裏と表のレゴリス層の違いを調べておりました。継続するかどうかはこれからの忙しさ次第。
データはNASAの教育プログラムである、MoonKAMからお借りしていました。一般の方々にも公開されていますので、ぜひ見てみてください。
http://images.moonkam.ucsd.edu/main.php


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1 コメント

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ご来場ありがとうございます! (ひろ)
2014-03-25 17:29:22
最終日のご来場、大変にありがとうございました。
私は企画、制作者の一人です。

混雑は大丈夫だったでしょうか?

あのローバーは、特撮映画のセットをつくるお仕事の工芸作家さんがNASAの図面から起こしてくれたものです。渡部潤一先生も完成度にお褒めを頂きました。

本文に触れられていたレゴリスですが、JAXAには、研究用の模擬レゴリスが山ほどあるそうです。一部は、筑波の宇宙センターで砂時計となって、展示されています。

この度は大変にありがとうございました。
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