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76年のアルバムからシングル・カット。再発が繰り返される人気アルバムだが、このバンドはアルバム未収録のシングルから「ザ・ウェイ・ウィ・リヴ」がアルバムに負けず人気のようだ。同じく再発されコンピにもよく収録されている。海外のソウル/ファンクDJがよくプレイするのがその理由だろうし、またフリーソウルのコンピに収録されたのもそれ以上に影響しているのだろう。といっても私自身はフリーソウルのコンピは一か月前に初めて聞き(アリス・クラークのライナーを書く為)、そこで収録されてるのを知ったのだけども。話はそれるが、初めて知ったフリーソウルは噂以上に醜い。編者が音楽の素養がないくせに無邪気に燥ぐのが、滑稽であるし憐れですらある。止まらなくなりそうなので話を戻そう。
取り上げた曲はTKのベーシストでありコンポーザーとしても名を馳せるチョコレート・ペリーのプロデュース。前述人気曲「ザ・ウェイ・ウィ・リヴ」と似通った曲調で、少しだけビートのアクセントを控えたミディアム・ナンバー。といってもTKらしいダンスサウンドに変わりはない。またホーンのラテン・フレバーなところなどには、人種混合バンドの良い面が見て取れ、そこもまたTKサウンドらしくもある。