Soul 虎の穴

horizon

貴重な音源と発掘音源、ある程度コレクターに知名度や評価もされていて今でも聞ける内容、そしてあらためて感じる質の高さ、リイシューにおいてそれだけ揃うのは稀ではあるが、昨年発売されたこのホライゾンには当てはまる。さらにこの音源の追い風としては、ブギー・ファンク評価の波もある。人気ミュージシャン/DJのデム・ファンクが80年代ダンスサウンドを「ブギー・ファンク」と提唱したことに因るのは周知だろう。またそれはシカゴDJ達の言う「ディスコ」とシンクロする様に「ディスコ・ブギー」という座標として、70年代80年代ブラック・ミュージック再評価となり始めている。ただ最近リイシューでは何でもかんでもブギーと使われている気もしないではなく、内容とに違和感思わせるものも少なくない。「現場で使える、使えない」と実際クラブでDJプレイしている側からの意見もよく耳に入る。この数年は顕著とさえ言える。つまりブギーといった言葉で推してる曲がダンス曲として使えない、そんな状況がリイシュー関連やら音楽ライター側に突きつけられていると思うのだが。もっともそれだけが楽曲の良し悪しではないと言わ
れればそうだが。そんなことを考えていると、「ディスコ」「ブギー・ファンク」「ソウルグループ・バラッド」ざっくりとこんな形容が付けられるホライゾンの本作品は、フロアを知る向きも家でじっくり聞く向きにも、旧来のソウルファンにも十分満足出来るものだろう。昨年のリイシューでは重要な一枚である。

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