よく考えたらロメール作は初めてかも。
最初のうちは、ライフスタイルや主義にこだわりすぎなヒロインに“ないものねだり”な面倒臭さを感じたけど、独りでいる時より人といる時の孤独感とかじわじわと伝わってくる演出に引き込まれてしまった。
タイトルの緑の光線とは、太陽が沈む時に一瞬見えるもので「見ると自分と相手の気持ちが解る」というジュール・ヴェルヌの引用なんだとか…。
ひたすらタイトルに向かって終わるラストに鳥肌ものだった!
《恋に恋する彼女の理想は高く、昔からの男友達も、新たに現われた男性もなんとなく拒んでしまうデルフィーヌ。そんな彼女の今年のヴァカンスは女友達と二人でシェルブールへ。 でも、なぜか独りで海を見つめるばかり…》
製作はマルガレット・メネゴス、監督・脚本は「満月の夜」のエリック・ロメール。
撮影はソフィー・マンティニュー、音楽はジャン・ルイ・ヴァレロ、編集はマリー・ルイーザ・ガルシアが担当。
◆CAST
マリー・リヴィエール、アミラ・ケマキ、リサ・エレディア
原題:Le Rayon Vert
キネカ大森1 17:00~観客20人程/134席
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