続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「ブラックバード、ブラックベリー、私は私。」(2023ジョージア=スイス/パンドラ)

《ジョージアの新進女性作家タムタ・メラシュビリの大ヒット小説を原作に、新しい人生を踏みだそうとする中年女性の葛藤を、ポップかつオフビートに描いた異色の青春ドラマ。ジョージアで舞台を中心に活躍してきたエカ・チャブレイシュビリが主人公エテロを演じ、「花咲くころ」のテミコ・チチナゼが共演。》

これまで結婚願望などもなく、独りで生きてきた48歳の女性がふとしたことから男性と初めての関係を結んだことから起こる彼女の変化を描いたものなんだけど、ブレない彼女の反応のひとつひとつがこちらの予想を裏切る形で、最後までスクリーンから目が離せなかったというか、あった驚くびっくり!なラストは観てのお楽しみ、新年早々に出会った宝物のような作品だった!

ヒロインのエテロを演じた女優さんは決して超美人というわけではなくて体型もふくよかなんだけど、絵画的美人?とでもいうのか、アップにも耐える美しさで、惜しげもなく披露の全裸や男性との“大胆シーン”に野暮なボカシなどなかったのもよかった!

原作はジョージアで2020年のベストセラー小説になっただけあって、異性愛主義や家父長制度、中年女性の性の目覚めなど色々なメッセージを織り交ぜながらの、豊かな自然を感じさせるジョージアの風景も見どころ!

“いい年をして独り身”とかお尻が大きいなど、ヒロインのエテロを取り巻く村の女性たちの、毒のある言葉にイライラしながらも、実は無関心よりは温かいはず、あのラストの後では皆で協力しながらヒロインを温かく後押しするように思えて、その後の様子も知りたくなった。

☆あらすじ☆
東ヨーロッパ、ジョージアの小さな村に住む48歳の寡黙な女性エテロは、今まで一度も結婚したいと思ったことがない。両親と兄を亡くし、日用品店を営みながらひとりで生きてきた彼女は、自分でブラックベリーを摘んでつくるジャムと同じくらい現在の暮らしを愛している。しかし彼女が独身でいることは、村の女性たちの噂の的となっていた。そんなある日、ブラックベリー摘みの最中に崖から足を踏み外し、危険な目に遭う。そのときに死を意識したエテロは、突発的に人生で初めて男性と肉体関係を持つ。そしてそれ以来、彼女の人生は大きく変わりはじめる。
※映画.comより

キャスト
エカ・チャブレイシュビリ
テミコ・チチナゼ

監督
エレネ・ナベリアニ

原題または英題 Shashvi shashvi maq'vali

110分

PG12

ヒューマントラストシネマ有楽町1 19:00〜観客6割程/161席







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