紫陽花が綺麗な6月の稲荷山をご紹介します。
場所は長勝寺の裏。
近くの「市営駐車場」の角に上がり口があります。
2007年から潮来ロータリークラブ、潮来小学校、他ボランティアの方々が整備をして下さって、本当に綺麗になりました!
その陰には、『山は人が手入れをしなくては駄目になる』という事に気付いて予算を組んでくれた潮来市の英断もあります。
まずは階段を上がって行きましょう。
去年に植えられた紫陽花が綺麗に咲いています。
階段を上がり切ると、右手奥にこんな看板が立っています。
ここには水戸光圀公が寛いだお茶室があったそうです。
稲荷山の麓の「長勝寺」
こちらは光圀公によって再興された禅寺。
6月中は奥の書院でお抹茶が頂けます。※有料です
遊歩道の紫陽花。
さらに奥に歩いて行くと、記念碑がたくさんあります。
建設大臣まで務めた橋本富美三郎氏の記念碑。
郷土では色々な分野で、発展に尽力してくれたようです。
私が初めてこの方の名前を目にしたのは、潮来一中の体育館ステージの緞帳でした。
「稲荷神社」
もう一つの上がり口、長い階段を上って来ると正面にあります。
逆に下って行くと、「黒門」や「まちかどギャラリー」に向かえます。※黒門は震災後に撤去されました。
稲荷神社の西側には「築堤記念碑」があります。
かなりの頻度で洪水・大洪水に見舞われた水郷地域ですが、明治になって堤防建築を茨城県に願い出ても、他地域への影響から(洪水時の遊水地と見なされていた地区もあり)却下され、築堤建築を強行着手したとあります。
阻止しようとする官憲(警官)と戦いながらの事だったと潮来町史には書いてありました。
稲荷山からの眺め。
潮来高校の前身「潮来町立女子技芸学校」跡。※裁縫の学校です。
この後、駐車場からも見える「茨城県潮来土木事務所」の場所に移り、また現在の場所に移転をしました。
野口雨情「船頭小唄」の記念碑。
懐かしい「稲荷山公園」の奥にある記念碑。
「水郷汽船」で成功した方の記念碑だそうです。
「水郷汽船」は土浦~潮来~鹿島大船津、潮来~十六島~佐原を結んだ定期船(観光船)です。
稲荷山を散策していると、所々に築山のようにこんもりした所があります。
なんとそこは小さいながらも「古墳」なのです!
大生原古墳群の末端地なのではないか、と歴史を調べている方が仰っていましたが、確かに台地としては地続きで、古くからの陸地なのでしょう。
思いがけなくたくさんの記念碑があり、その昔の繁栄ぶりが偲ばれます。
また稲荷山の整備が進み、「稲荷山公園」として安全に観光客の方にオススメ出来るようになったのはとても嬉しいです。
汗を流して下さった全ての皆さま。
本当にありがとうございます!!
かつて「稲荷山公園」で遊んだ事のある方も、是非今度はゆっくりと散策してみて下さいvv
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