この物語が実話である事に誰もがきっと心を掴まれると思います。
軍部に牛耳られている政府。既に危険な方向へ動き出している各国の関係。あの時代で外交官であるという事は、母国を背負っていたのと同じ事。私達が想像出来ないほど緊迫していたに違いないのです。
刻一刻と時間が過ぎる中、そして悪魔の手が近寄る中、外交官として国策に従うか、人間としてユダヤの人々を救うか、悩みつくす杉原氏。
最終的に、責任の全てをその身に負い、6000名もの人々を救いました。
それはたった一人での、ペンを持った戦い。
その真摯さ、懸命さ、愛情の深さ。舞台と解っていても、再現されるその場面は胸を打ちます。
「あなたの祖国に、神のご加護がありますように!」
「・・私も、そう願っています」
その後の生涯は、出版されている御本を是非お読み頂きたい。
杉原千畝氏は、生前も何も言わず、そして今もただ静かに眠りにつかれています。
「ミュージカル『SEMPO』~日本のシンドラー杉原千畝物語~2013」
公演は9月29日(日)まで。
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