遅れ馳せながら。
むざむざと大事な主君を討たれた桜田門。
彦根藩井伊直弼の近習 志村金吾は切腹も赦されず、どこにいるのかも判らぬ水戸藩浪士を追う。影さえも踏めぬ13年間。
時代は明治へと移っていき、人の姿も町の様子も移り変わって行く。そんな中、髷を結い袴を穿き、腰には大刀脇差の侍の姿で、官庁や新聞社にさえ出向く。もちろん「そんな昔のこと」と相手にされない。が、心に留める人々がやがて繋がっていく。
熱い茶。
「しっかりしなさい。熱いお茶を熱いと判るのは、あなたが生きているからなのですよ」
そんなメッセージが込められてはいなかっただろうか。
物語が進む中、嬉しい台詞や場面が幾度かあった。
物語の終わりにも異論は無い。
それらはここでは伏せるとして。
彦根藩の行列を足止めにした直訴を、井伊直弼は「命をかけた行いである」と訴状を受け取るように指図する。私は「安政の大獄」へ想いを馳せる。赦さず処罰をした立場であっても、かの赤鬼は処罰された其々を、同じく尊く想っていたのではないかと。
観終わって・・幕末の幾つかの事件が昇華したような、そんな気持ちになった。
「柘榴坂の仇討」HP
映画『柘榴坂の仇討』を観て来たんですね。僕も、先日観てきました。
自分は、映画「桜田門外ノ変』で彦根藩足軽役で出演し、井伊直弼が暗殺された生々しい事件現場をロケの現場でしたが、実際の事件現場の様に目の当たりに見てきた経験があり、『柘榴残の仇討』の映画に関心がありました。
襲撃された彦根側では、主君を守れなかった罪で、大勢の人が死罪になったんですよ。
映画『桜田門外ノ変』に出演してから、水戸側の関鉄之助の墓参をし、茨城町の水戸浪士の毛塚を参拝し、江戸城の桜田門へも行きました。今年の夏は、彦根城にも行く事ができました。
話がまとまらなくなってしまいました。ご容赦ください。
かくさんは、「桜田門外の変」ロケとはいえ、そんな近くでご覧になっていたのですね・・。
私は申し訳ないのですが、何故だか懐かしいような気持ちになってしまいました・・。
水戸藩縁の場所はたくさんありますね。
玉造隊の皆さんで、いろいろ出掛けてみたいですね。