あやめの里便り

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2013茨城県高等学校演劇祭 感想

2013-11-19 21:10:42 | 高校演劇

観て来た公演分だけですが、感想upします。
レベル高いです、ホント!
みんな良いお芝居ばかりで、「最優秀賞」「優秀賞」選ぶ審査員の先生方、本当に頭を悩ましていたと思います。

参加校の皆さま、お疲れ様でした! 今年も良い大会でした!



○取手聖徳女子高校「頭痛 肩こり 樋口一葉」
日本人が昔ながらの、日本人としての生活をしていた頃。
言葉使いや所作、着物で1日を過ごす事・・全てが現代の生活には無くなってしまった事ばかり。
それを再現しようとしていた聖徳女子。戯曲としても大作に挑戦したチャレンジ精神は賞賛に値する。
お芝居も秀逸。何気ない会話に笑いがおこり、また涙もあった。
故人となった母親が妹娘に遠くから掛けた言葉が、身に沁みる・・。
選にはもれてしまったけれど、どうか、これからも情熱を絶やす事無く、是非ともまた堂々たるお芝居を魅せて欲しいと思う。

○水海道第一高校「お好みいにけ〜しょん」
今までだったら「独白」で済ます所を、別人格の登場人物を作ったのが斬新。本人が「独白」も出来ないほど、自分の存在を主張出来ない事を表現しようとしていたのかもしれない。
観る側としては別人格に目が行ってしまい、本編を見逃してしまう場面が多々あったのが残念。講評では「説明し過ぎ」とあった。
とはいえ「全国大会出場」である! 来年7月の大会に向けて整えて行って欲しいと思う。

○下館第二高校「パコと魔法の絵本」
映画を観た後だと華やかさに欠けてしまい、脳内で色々変換する必要があった。
「ここはフツーの病院なんだよね?」(映画設定の病院はまず無いです!)

そういう訳でフツー設定の病院で物語が進むのだけど、ただひとりパコの記憶だけ進まない。
苦虫をつぶしたように嫌な顔をしながら相手をするオオヌキ。
パコを救おうとして、自分がパコを拠り所にしていたんだよね。
可愛い、素敵なお話でした。

○鹿島高校「ゲルニカ」
安定の演技。衣装にも手を加え、地区大会で指摘があった所をしっかり直していたのが流石でした。
ゲルニカの大きな絵。私は実は初見でしたが、これも素晴らしかった。

○水戸葵陵高校「ハーモニー」
照明で心理的な表現をしようとしたのは解ったのだが、落ち着きが無かった。「プランはたくさん考えて削って行く」いつぞやの県大会の講評にあった通り、「効果」を効果的にする為には、必要な箇所を厳選して行く事が大事です。

日常の教室の雰囲気は良く出ていたと思う。男子が良く盛り上げてくれてましたvv・・ケド、今の女子高校生達の友達関係って、遠からずあんな感じ、なの? 辛いね。。

(それから、教室の作りがとても良かった事を書き加えさせて下さい。幕が開いた時、机の並び方がとても考えられていて、感心したのを思い出しました!)

○東海高校「To be continued!」
最高に完成されたお芝居だったと思う。
動きもイイ、台詞もイイ、何と言ってもお話が面白いv
「関東大会」から、是非とも「全国大会」の茨城へ凱旋して欲しい!と、期待しています。
でも強敵揃いですからね! 油断せず基礎を怠らず、頑張って欲しいです!


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