素晴らしい進歩を遂げた高校生達! 思い切りの良い堂々たる演技にはもう言う事がありません。なので感想を書こうとすると脚本に関する事が多くて、でもそれは私の個人的な好みでもありますので、意欲的に創作して下さった皆さんに申し訳なく。
伏せておこうかと思っていたのですが、そのままにしてしまうのも、責任を果たした感が無く。時間は経ってしまいましたが、upする事に致しました。
○境高校「クマに会ったらどうするか」
これには間に合いませんでした。 でも観たかったです~
○土浦第一高校「戦場にかけるハト」
軍用鳩を擬人化。誇り高く仕事熱心・勉強熱心なハト達。(ハトの皆さん、大好演でしたvv )
導入には地図と睨めっこで「歩くコース」作りに苦心する女子高校生。
台詞で「地図はハトによって作られた」「道が通れないなら飛べば良い」とありましたが、ハトは地図を作れないし、人間は飛べない。比喩的な表現、ハトと女子高生を絡める良いシーンだと解っていてもしっくり来ませんでした。聞き間違いかなぁ・・。
女子高校生のシーンが全て重く、一本調子なのが気になる。
それから舞台は戦時情勢を考えると外国の筈なのですが、台詞を聞いていると日本国内のようにも聞こえます。具体的な場所の描写(台詞)もあって良かったと思う。
○水戸第二高校「エゴロジスト」
ドタバタなSF物なのですが、最終的に社会派な作品。気合は充分! でも「地球が危ない=私がやらないと!」となるには、「守るべきもの」が見えて来ない・・。友達や肉親、故郷といった具体的なモノを感じられるシーンを、ラストに向かって織り込んで行って欲しかったです。
○勝田高校「茶畑村は今日もお天気」
なんとも不思議なファンタジー。 独特の雰囲気があるというのは素晴らしいです。
○下館第二高校「Damn! 舞姫!!」
言う事なし! 鉄板の関勝一作品!!
エリス役が3人出て来るのですが、その分担加減が本当にすっきりと解り易かったです。役者さんの体格とか演技とかが嵌っていたのでしょうね。
○磯原郷英高校「ぼくんち」
あ~幼稚園とかの騒音問題、ちょっと解るかも
子供達がオママゴトで表現する「ぼくんち」。それぞれ大変そう。
でも、どの子も「ぼくんち」が一番だと思っているところにホットする。
「一緒に帰ろう?」
あの台詞にヤラレナイ人間はいないです。。
○取手聖徳女子高校「その星に気付く時」
この高校さんは、毎回意欲的。誠実に舞台作りをして下さっています。
今回はミュージカル。「歌の多いストレート・プレイ」と審査員の先生は表現していらっしゃいました。
歌も素晴らしかった! ただその為に場面や時間が取られてしまうせいか、話はかなり唐突。あと1時間位は必要なお芝居ではないでしょうか・・。
○鉾田第一高校「ラフ・ライフ」
お話とキャラクターと演技(というか動き?)、舞台装置、効果等のバランスがとてもよくとれていて、観ていて心地よい作品でした。刺激的な作風ではないので、安心して観ていられる作者さんです。
○茗渓学園高校「I am a little girl」
大正時代の鏡に現代の少女が映る演出は奇抜ですが、登場人物に何の変化も与えていない? 思いを馳せてはいても、関わってはいないのですよね。
現代の少女と同じ悩みを持っていたであろう大正時代の先生。でも、スポットが当っているのはどちらかというと生徒の方なので、リンクしきれていないように感じました。大正時代の生徒さん、訛りも可愛く好演です。
○清真学園「全校ワックス」
女子生徒→男子生徒のキャストの性格設定(人物設定?)が変わり、体育会系から優しい感じに。女子ばかりの中では、正しい設定かもしれません。
パワフルなばかりだった地区大会から、女子組も雰囲気がだいぶ柔らかくなりました。
○竜ヶ崎南高校「これでお姉妹」
舞台装置と題名と登場人物。それだけでほぼ内容が解ってしまうのが残念。
○日立第二高校「シンデレラ」
私が若かりし頃、大好きだった劇団さんの脚本です。
やはりそのテイストは健在で、そういう意味でも楽しませて頂きました。
役者さん達がしっかりキャラクターを持っていて、思い切り良く嵌っていたのが楽しかったです。
以上、力作ばかりでした。
しかしながら見逃しているシーンあるかもしれません。当日ご覧になっていた方いらっしゃいましたら、「こんな台詞やシーンがありましたよvv」と書き込み頂ければ幸いです。
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