あやめの里便り

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高校演劇関東大会(龍ヶ崎会場)感想

2016-02-05 01:00:06 | 高校演劇

全部は見られませんでしたが、個人的な感想を。

今回は時代や時間を振り返るお芝居が多かったように思います。高校生達は、戦時中や学生運動の時代に、現代でも連想する「何か」を感じ取っていたのでしょうか。また遥か遠い宇宙や遠いとおい過去に「何を」見ていたのでしょうか。未来は見えたでしょうか。

 

○水戸一(茨城)「1970」

学生が勉強そっちのけで学生運動をしていた時代。みんな貪欲に自分や世界にとっての幸福を考えていたと思う。どのキャラクターも生き生きとしていて私は好きでした。お母さん、声は可愛らしいのに、動きはバッチリでしたよ! 演技?演出?で気になったのはソファーの使い方。初めていらした方が当然のように座っちゃもったいない。お嬢様は「あらやだ、こんな汚い所に座るの?」とか言いながらハンカチでソファーを払う、とかキャラクターが生きるシーンに出来たのじゃないかなぁ。都合で最後までは見られなかったのが残念、面白い(難しい)時代を選んだなぁと思いました。

○伊東(静岡)「幕が上がらない」

ステージの緞帳を上げないまま、客席で繰り広げられるあれやこれや。規模は全然違うのだけど「オペラ座の怪人」で、会場のあちこちからファントムが現れるのを思い出しました。でも、伊東高校演劇部が演じているのは、等身大過ぎる(!)妄想が過ぎる(!)高校生達の胸の内。龍ヶ崎大会では、このお芝居をたくさんの方が楽しみにしていました。全国大会でもきっとそうだと思いますよ!

○清真学園(茨城)「わたしの星」

順番が気の毒だったかも。伊東高校で観客は暖まり既にすっきりしていたので、何とももったりした印象。暑過ぎる地球の温度も、火星との距離も、友人との別離の辛さも、ほぼ感じられないまま綺麗にお話が終わってしまいました。

○甲府南(山梨)「二万年の休暇、その終わり」

「甲府南のお芝居大好きなんです!」と力説していたら「だいぶ観ているんですか?」と聞かれて、数えてみたらまだ3回目。たぶん初めて観た時に一目惚れしたのだと思います/// 今回も、空間や時間を自在に行き来するファンタスティック且つシュールなお話が、いつもながらお見事でした。そして淀みないセリフや動きの生徒さん達。おっとりしつつ着実にリズミカルに物語を進んで行きます。高校生たちの人生はまだ16~18年ですが、二万年にも匹敵するほどのたくさんの初めての体験をして生きて来たのだなぁ、と。時間旅行がね、とても気持ち良く、ちょっとだけ切なかったです。

○土浦一(茨城)「犀」

照明が大道具のひとつとして使われていたのが面白かったです。っていうか、茨城でもこういう効果を使うようになったか! お話は、「解らない」が面白さや刺激や効果には繫がらなくて「解らない」まま終わってしまいました。「解らない」が最後にゾロっと繫がる気持ち良さや、気持ち悪さになって行くと良かったなと思います。

○開成(東京)「花火」

幼馴染みの2人はどちらかというと「静」な感じ。駅員さんとお蕎麦屋さんの「動」が物語を見事に動かしていました。小道具も効いていましたよね! 講評では舞台装置と花火のシーンを指摘されていましたが、確かに駅の待合室にはなかなか見えなかったです。もっと解り易いコント的なセットの方が良かったのかな? でも、セリフや動きに自然に笑えて、楽しい時間を過ごしましたv

○麻布大学附属(神奈川)「それぞれはいけい」

キャラクターの設定がちょっと古くて懐かしい感じが漂ってました。そして元気~v 誰にも関わらないように過ごして来た学生生活を嘆く男子がいますが、見た限りでは他の子にしっかり関わってもらってるよ~。大丈夫! みんな仲良しだ! 最近、学校を舞台にするお芝居では女子に嫌~なキャラクターが多くてあまり気持ち良くないのだけど、ココはどういうわけか何回もリアルにすッ転んでいて可愛かったですv お芝居は何が起きるか(ウケルか)解りませんね! 舞台装置はかなり端っっこの机があり、結果、シーンによっては端っっこで演技をする事になってしまったのがもったいなかったと思います。

 

 

全国大会、春フェスに推薦の各高校演劇部の皆さん、おめでとうございます!

広島、北海道と会場は遠くてなかなか行けませんが、当日は関東から応援の気合を送ります! 是非頑張って下さい! 

茨城も頑張っぺ! 次回、めざせ!全国!!

 

 


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