風のホールの真ん中に丸い舞台(マットのような敷物があります)。壁側に一段・二段と高くなっているのは客席の方で、舞台を見下ろす形になっています。
マットに沿って、ぐるぐると回りながら台詞が走る。家族という宇宙の距離感が表現されて行きます。つかず離れずしていた家族は、触れた途端にプレッシャーやストレスになったりして。最終的には、それが家族だと落ち着いたのかな。ただ現実はもっといろいろ大変ですぜ(笑)
台詞の多さ、動きの多さ。初めはぐるぐるに慣れず目が回りそう。それでも不安にならないのは、計算され稽古を積んだものだからでしょう。作・演出の前島さん独特のもので、久しぶりに拝見しましたが、日本各地を巡り更に進化した素晴らしいものでした。
次女・織夏役の役者さんの台詞の多さはシェークスピア並みだったのではないかしら。思春期を過ぎ、学生時代を過ぎた女性の微妙な立ち位置。
微妙な立ち位置、と言えば、同居する義兄(妻である長女ハルカは別居中) 。雰囲気の違う役者さんで、見覚えが無いなと思ったら演劇の会MOO所属の方でした。
三女・心の葉。衣装はずっと制服のままで良かったのじゃないかな。衣装替えしてから、誰役なのかちょっと見失いました。若者ならでは、の裸の神経は、自分も他人も傷つけやすい。引きこもり気味の兄もしかり。
・・こうやって書いていると、思ったよりも問題が多い家族でしたね。
年配の役者さんも自然な演技で、家族のリアル感が増しました。(お年寄りがボケて行くのは、現実逃避のような気がして来た)
作り込まれたお芝居は濃い時間。一時間半って本当?
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