素(す)ブログ

牛乳一本どこ?

玄関先で

「おーい牛乳忘れてるよ」

帰宅した夫が牛乳の箱を両手に抱えながら入ってきた。

そうだ、朝に取るのを忘れていた。

「今日はどこも出かけなかったな」

うんうん、家の中にいたよ、出かける用事もないし。

箱の蓋を開けて牛乳を冷蔵庫へ、
保冷剤と一緒に入っているのでまだ冷たいままだ。

あら?

「お父さん、もう飲んだの?」

「うん?」

「牛乳一本足らないよ」

「へえ・・・
昔、自転車で友達と遊んでいるとき、よその家の牛乳箱をみつけて飲んだなぁ〜」

嬉しそうに笑いながら言う。


近所の子供がいたずらに持って行ったとか?
でもここマンションだし、オートロックだし。
もし、好奇心旺盛な子供が、ウチの玄関先の牛乳箱を開けて
あ、牛乳見つけたぁ飲んじゃお、と一本取り出して持ち帰ったとしたら。

なんとなく愉快な気持ちになる。

どこへ行ったんでしょう、牛乳。
入れ忘れかな?
ご飯を食べながら二人で色々推理する。

一番困るのは
子供が持ち帰った牛乳を、母親が見つけ、
問いただし、
子供と一緒に謝りに来ることだ。
しつけなのね。
いけないことはしちゃいけないのね。

母と子供が並んでいる状況で家のピンポンが鳴りませんように。
と思っていた。

そして先日の牛乳配達日、
牛乳箱をあけると、一本多く入っている。
メモが入っていて、先週は一本足らなかったと思います、すみませんでした
と書いてある。

なんだ。


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