2年ぶりに友達の家を訪問することになった
もう一人、
「じゃぁわたしも自転車で行くので、直接家に集合ね〜」
自転車で30分かかるのにすごいなぁ
と思っていると、お昼は駅近くのデパートでお惣菜を買ってきてねと頼まれた
「ご飯とスープは作っておくから」
おお、これはお互いに気楽でいいな
「お金は出すから好きなのをね〜」
希望は何かある?と聞くと
「お刺身がいいかな」
わかった!
雨が降りそうな天気なので歩いて駅まで行き、ガタガタ電車に揺られて到着
デパートは平日の午前中のくせに人が多かった
まず手土産を買って、と
そして鮮魚コーナーへ、お刺身の盛り合わせと、タコとイカ(わたしが好き)
そして美味しそうな焼き鳥と、焼売を10個
これで良いかしら?
量は多いのか少ないのか、金額的に適正か……
全部で6000円弱の値段です
ご飯とスープは用意するって言ってたけど、お漬物とか何か冷蔵庫にあるでしょうと思いながら駅からタクシーに乗りました
久しぶりの友人は毛染めを放棄してショートヘアに満面の笑顔でした
負けた……
勝ち負けじゃないけど、
わたしの毛染めした長めの髪……
彼女のショートヘアに潔さを感じましたー
まぁいいわ
まずお仏壇にお線香をあげよう
え!?
お骨箱の白い布に、フクロウのペンダントがかかっているじゃないですかー
まだ未練があってお骨は家に置いたままな彼女
それは分かるけど、なんでフクロウのペンダントが!?
これはわたしが旅行で入ったお店で買ってきたものです
パッと見た瞬間、
あらぁ〇〇さん(彼女の夫)こんなところに
と手にとって繁々と見つめました
そして彼女のお土産に買いました
「どうしてここにかけてるの?(なんかちょっとバチ当たりな気がする)」
「これは娘がペンダントを見て骨箱にかけたのよ」
あらぁ
もうちょっと値段が高かったらよかったかも
自転車の彼女も到着してお昼ご飯になりました
彼女の頭もショートヘアに白染め放棄していた
……わたしもショートヘアにしようかなぁ
さ、さ、ご飯ご飯
近所の、あの娘さんも息子さんもみんな独身
あの家は娘さんが子ども連れて帰ってきた
そこは二世帯住宅で一人暮らししてる
と
熱弁な彼女、真剣に聞き入るわたし
自転車の彼女の息子は、
結婚の意味がわからんと言うらしい
自分で何でもするし、一人暮らしが快適
そうねぇ、コンビニがあれば料理しない人も生きていけるわ
ある意味便利すぎることでシングルが多いのかな
結局買ってきたお惣菜は余って、夜のおかずに回すことになりました
「作らなくていいわ〜」
お惣菜にかかったお金もちゃんともらいました
顔を見て元気そうでよかったです
帰りのバスの乗り場まで付いてきてくれました
三人で歩きながら、一人は自転車にさすべえしていた
さすべえとは自転車に傘を取り付ける物です
わたしは昔、さすべえをして日傘で自転車を漕いでいたら強風に煽られてあわや車と衝突しそうになったことがある
「さすべえ気をつけてね〜」
「りょうかーい」
と言いながら颯爽と道路を横切っていった
わたしは一時間に二本のバスの時間まであと5分
彼女とも別れてバスを待つ
さすがに空いている車内でした