冷たい風が唸るような音をたてて吹き荒れる夜。
無料弁当14個を6名の路上生活者と1名の困窮者の家へ配達。スタッフの忘年会の後につくり始めたので、遅い時間になった。22時過ぎ頃に配達。全員が寝ていた。
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公共施設の柱と柱の間の半畳ほどの隙間に段ボールと傘で目隠し用の壁をつくり、身を丸めて寝ている方がいるのだが、その少し離れた同じような隙間に、新しい壁ができていた。この寒さの中、ここ数日で二人ほど増えている。まだ接触はできていない。
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店に戻ると、見慣れた人影があった。月曜に隣の区の福祉事務所まで送り届けた方だ。せっかく連れて行ったのに、生保を拒否し、「自分で仕事を探す」と言って、路上に戻ったと報告を受けていた。忘年会の残りで、私が持ち帰るはずだった寿司を提供する。何も言わないので「ありがとうは?」と叱る。彼の口から感謝の言葉を聞いた事が無い。行政に対する不平不満を口にするばかりだ。気に触ったのか、寿司を返そうとするので、「いいから食べて」と突き返す。
自分がアル中だということを認識できていない。まだ働けると思って日雇いを探したが、身分証や住居が無いのでと断られたらしい。生保を利用すれば解決するのに、ケースワーカーから色々と言われて、キレて出てきたのだろう。
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「申し訳ないけど終電が無くなるから…」と切り上げて別れる。どうしたものか。
(12/18のTweetより 一部修正)