One Step ~ 橋本新企画公式ブログ

七回目の七日目は、わるくない夜だった



9/14、15、16はお休みです。

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むむっ。よく見ると最近、酒場かライブの記事しかアップしていませんな。…いいんです。

9/12花木酒場の様子




ずっと前のブログにも登場した“紅茶酒” 今回は一升瓶タイプ。
午●の紅茶のストレートティーのような甘いお酒。氷と豆乳を入れてミルクティーっぽくにしてガブガブ飲みました。


「ひやおろし」「秋あがり」「なごしざけ(夏越し酒)」 
店主に聞くと、ほぼ同じ意味のようです。ネーミングからも分かりますが、簡単に言うと秋の季節ものという意味。

店に入ると、何やらごっつい蒸し器が置いてあり、中を覗いて見ると

ゴゴゴ



大きな石…!? (・。・; 

ではなく…

  
この日の特別メニュー。蒸し岩ガキでした。うっとり。

単品は高いけど、いつものセットを頼むとついてくるという出血必至の謎の料金設定。

私は何もつけずにジュルっといただきました。思い出しただけでもよだれがジュルっ。

おいしかったですなぁ。

この日は、この店の常連客であるWさんの奥様Kさんの四十九日でした。

以下、フェイスブックに載せた文章を一部加筆修正したものを掲載します。

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9/12の花木酒場は、Kさんの四十九日だった。

毎週木曜日…酒場に仲間が集う曜日に7日ごとの節目を迎えていたというのも何かのめぐりあわせを感じる。(寂しがり屋の彼女の作戦かもしれない)

彼女のあだ名と同じ名前のお酒「空(くう)」、名前の一文字である「美(び)」というお酒をマスターが用意してくれたので、みんなで献杯をした。



彼女が闘病中、私とやりとりをしたメールの中に、こんな一文があったのを思い出した。

「Wを(彼氏を)もっと早くみんなに出会わせたかった。そうすれば、みんなと仲間になれたのに…」

自身が闘病中なのに彼のことを心配する、優しい人だった。

Wさんは、僕らとは彼女を通して知り合ったので、少し距離があるのは当然のことなのに、
出逢った頃はそれをとても気にしていた。

自分だけが思い出を共有していないことを引け目に感じ、いつも気をつかっていた。



私が厨房で皿を洗っていると、そのWさんが、今夜初めて来店したお客様と話すのが聞こえた。

「今日は妻の四十九日なんですよ。それでみんな来てくれたんです。」

その方は、どう見ても年齢がバラバラなのに楽しく話す集団を見て、きっと不思議に思ったのだろう。
「皆さんは何の集まりなんですか?」と続けた。

彼は詳しい事情を説明する前に、笑顔でこう答えた。

「僕らは仲間なんですよ、ここにいるのはみんな仲間なんですよ」

眠りについたKさんの心配事が消えたこと、Wさんが僕らを仲間だと認識してくれたことの両方が嬉しくて、
私はそれを聞きながら必死に涙をこらえていた。

献杯をしただけで、何の法要もセレモニーもない、いつもと同じ酒場であったが、

わるくない四十九日だった。

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