スミサキ日記

地雷案件

西川さんのFUKA/BORI、うん、いつもの西川さんでとても良い。
ついでにチャンネルの動画リスト見たら、TAKUYA∞(UVERworld)を発見。…いや分かっていたが(だってあの歌詞を書く人である、あの曲を作る人である)、精神性というか…やっぱすごいなこの人。まあ、好き度で言ったら西川さんが圧勝なんだけど、その辺は出会った順番とか年季とか方向性の違いもあるしね。完成品、エンターテインメントを提供してくる人と(あがきもこちらが知ろうとしなければ匂わせない)、内省的な、等身大な自分の心のうちをさらけ出すようなタイプの人と。UVERはバンドだしなぁ(しかもあの人たち幼なじみとか地元勢で仲が良い)、その辺の違いもある気がする、心を抉る歌詞を書いてくれるけれど、本当の孤独は歌わないんだよね。いや突き詰めると人間死ぬしかなくなるから仕方ないんだろうけど(UVERの歌詞は孤独や絶望があっても、他人がいて持ち直す展開。それも感涙ではあるんだが。鼓舞されるし、勇気づけられるんだが)。……西川さんは絶対死にたくない派なんだよな、その辺、そもそもからして相容れないのに、やっぱ基本、表は一人で立っているからかしら?「分かっている人だ」と思えるからかしら(それでも違う道を選ぶことも分かっているけれど)、どちらかと言われたらどうしたって西川さんを取る。

……という音楽話?は今、あとから書いていて、下は一昨日かその前あたりからモヤモヤしていた話。まとまらずに寝落ちして下書きになってた。

----------

私は活字というか物語、ストーリーが好きで、子供の頃は図書館で小説の棚端から順番に借りてたり、一昨年?その前?くらいから、隙あらばwebの無料で読める小説読み漁っているのだが。

基本は読了したい派なんだが、ときどき途中で無理、となるやつがある。一昨日ちょうど、半笑いで読んでいたギャグ小説(主人公たちがバカやって盛り上がっている話、かな)が無理、となって、しばらく休憩時間や通勤時間のあいま、ふとしたときぼんやり「なぜかしら…」って考えてしまう。あれ、どこにダメな要素があっただろう?、と。
で、主人公を上回る破天荒な親が出てきたからか?と思い当たる。主人公たちは尻拭いに奔走する、それは主人公たちにとっては報いかもしれないが、でもそれまでのやらかしに対してつり合いが取れていないように見えたのよ、帳消しどころかマイナスじゃないかなって。でもその親は酷いことをしても何の報いも受けない。で、そのまま話が終わりそうで、モヤモヤと。これ、笑えるかな?って。

私は親に限らず、破天荒タイプというか、憎めない、愛されキャラ(たまに主人公にもいる)が鬼門なんだよな…憎んでしまうのよ、愛せない。作中の尻拭い係というか苦労人ポジションに同調してしまうというか、読んでいると「いやこの存在が諸悪の根源だよな、なんで周りの、他のキャラは止めないんだよ、何でこの状況で笑えるんだよ」って思ってしまうのよ、楽しめない。内輪で盛り上がっている人々を眺めている感じにもなれず、苦労人ポジが本気でかわいそうに思えてきてしまって。

それでも、大体はそういう主人公もまあアリだよな、そういう話もあるよな、好みじゃないけど、で終われるけど。(やらかしが対象者の報いとか、それまでの行いとつり合いが取れていると思えるなら気にならない、そもそもひどいこと(悪いこと)でなければ気にならない。)親はな~…。
そこまで迷惑かけるタイプじゃなくても、あるいは親戚とかちょっと目上ポジションのキャラにもときどきいるけど、「この子は小さいころはこんなんで…」みたいに、本人が忘れたい幼少期エピソードや恥と思っているエピソードをいつまでも出してきたり、いつまでも子ども扱い(格下扱い)するやつ。いや確かにいつまでも子供だったり年下だったり格下だったりもするんだけど、社会である程度友達や先輩や先生とか他人と付き合い、認められているのに、その人の前で「この子はだめな子で」エピソードをわざわざ持ち出して、(自分より下なのよ)って子供相手にマウント取る親。どうせ小説なんてフィクションなのに、やってる側は軽くからかっているつもりなんだろうけど、本気で腹立って来ちゃうのよ。移入しすぎだと思うんだけど。

多分、彼らのよりどころが、「親だから」みたいな、もはや相手からはどうしようもないところから、それだけで嘲笑を浴びせてくる、覆せないことが許しがたいのかも。嘲笑じゃなければいいという問題でもなく、逆に好意で、本気でかわいいと思いながら無意識に下げてくる人はそれはそれで性質悪いと思う。こちらは忘れたいのに「それくらいいいじゃない」って何度も刺してくるの、何度も何度も傷付けてくるの、忘れたいのに忘れさせてくれないの、すべては「親だから」「好意だから」、こちらは許したくないのに絶対に許さなきゃいけない空気にしてくるの、結構ひどいと思う。

最初から毒親とかそういう関係性がテーマの話だったら、何かしらの結末があったりあるいはたどり着かないのも「そういう話よね」で終われるのに。こう楽しく進行していたギャグなノリの中で、これ、「親」というだけで永遠に逆転できないんだなと思ったら唐突に悲しくなってしまって。この子この親が死ぬまで永遠にこのノリなんだ、搾取されるんだ、全然笑えないわーって。報われる要素がどこかにほしい…何か一矢報える要素が必要だよこの絶対的なキャラクターには、って思ってしまうのよ。
私にとって「絶対的で逆らえない親」あるいは「親切や好意のふりして、意識的にあるいは無意識に、子供をおとしめる親」「保護しているようで所有物か奴隷扱いしてくる親」は、それだけ地雷なのかもなぁ。親だから何でも許されると思っている(そもそも許される必要性すら感じてないかも、自分が上だから。許される必要があることをしているという自覚すらないかも)、子供の従属、愛情を搾取するだけして無視するタイプはほんと無理、意図的な場合はマジで許しがたい。

……別に、自分の親、そういうタイプじゃないのにね。(どちらかというと放置かな、たまに思い出したように『家族』っぽいこともする。私もその状況が好きだけど、たまに甘えてみると、加減を間違えて後で自己嫌悪に陥ったりする。別にこの先もそのノリで甘えたい訳でもないのに、むしろ放置していてほしいのだが無駄に期待させてしまっただろうかと。まあもう40年近いので、今更向こうも期待してないかなぁ。……中学生くらいから?、本人たちにはお父さん、お母さんって呼ぶけど、他人に話すときは「あの人」「あの人たち」だな、限定する場合は「父母」とか「両親」になるけど。知人よりは親しい?けれど、どこまでいっても他人だよなぁ…。)ん、だからか?どこまでいっても他人なのに、「親だから」の一点突破で無礼なことされるのが許せないのかも。どうでもいいくせに、軽く見ているくせに、そんなことないのよ愛しているのよって、でもその実、礼儀を払わないのがさ。口や態度では「大切にしている」と言ったり示しているようで、実は全然大切にしていないのが。私はやらない善よりやる偽善派だが、「やらない偽善」はいいところ一個もないので滅びるべきだと思う。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事