香住でもたくさんの生物に出会えるようになりますが、毎年楽しみなのが
「カエルウオ」です。
↓これは正確には「ホシギンポ」ですが同じ仲間です。(香住にて撮影)

識別の仕方はまた海でご紹介しますが、ここでは総称して「カエルウオ」
と呼びます。
このカエルウオ、波当たりの良い場所を好みますので岸近くにはほとんど
いません。外洋に面した沖の方にいます。
ですので岸に近い所で楽しむ講習等ではご案内することは出来ないのですが、
ファンダイブでその場所に行くとまず9割方出会えるのでガイドに優しい奴でもあります。
でも普通のファンダイブでは滅多に出会えません。
何故?
実はこの子達はほとんどが水面から1M以内にいることが多いのです。
中には海面スレスレにいるお調子モンも。
どれだけ波が好きなんだよ!っていう話ですが・・
ということでカエルウオに出会いたい時は
ちょっと変わったダイブスタイルを提案しています。
まず景色を楽しみながら島の裏側の「洞窟」までゆっくりと水面を泳いで
行きます。洞窟に入るとそこはもう異空間。
浜から見えるいつもの香住の景色とは違い、ちょっとした外国に来たよう
な雰囲気になります。
透明度が良い時はまさにイタリアの「蒼の洞窟」。(←行ったことないけど)
日差しが強く差し込んだり鳥達が多い時にはサイパングロットを思い出します。
海中を覗くと光のカーテンが見える時もしばしばあり。
(写真を探したんですが見当たらないのでどなたか撮影して下さい)
その洞窟でゆっくりと時間をかけて
ゲストご自身でカエルウオとの出会いを楽しんでいただきます。
ご自分で見つける喜びを感じていただきたいのです。
初めて見つけた時は「あぁっ♪」っていう声が出ますよ。必ず。
カエル顔に充分癒された後は、一旦BCを脱ぎ、身軽な状態に
なってから、洞窟内部の崖に登り、地上5Mの高さから海中へ
本当の?ダイブ!!
童心にカエル、スリリングでいて、定番の遊びです。
これがまたとっても気持ち良さそうなんですよね~。←怖いのでやったことない私・・・
もう何かにとりつかれたように何度も何度も飛び込むお客様もおられます。
まあ10ダイブしても減圧症にはならないので良いですしね。
それから充分休憩した後、ようやく「スキューバ」ダイブのスタートです。
私が最も好きな先端浅場で潜降し、魚影と豪快な地形を楽しみつつ、
スリルと浮遊感を感じるスタイルで中層を泳ぎます。
たまに1M級のコブダイやマダイ、カンパチの群れにも
出会える大物好きにも熱いポイントです。
湾内に帰ってからは一転じっくりネチネチ、砂地の生物との出会いを楽しみつつ
EXを迎えます。
いつでも、誰でも、行けるコース取りではありませんが
時期的には7月後半から9月上旬まで。
穏やかできれいな海のコンディション、それなりの経験、泳力、体調、
等々諸条件が整った時がチャンスです。
狙える時は積極的に狙って行きますのでお楽しみにしておいて下さいね。