ダイビングショップ店長ブログ.サンマリンショップ.tel.079-293-1506.NDS正規販売店

香住のレギュラーメンバー・キヌバリ編

私は、極々、普通種の魚が好きだ。

そんな普通を代表する魚がキヌバリ。


※香住にて撮影

とは言っても、地味な色の魚が多い香住の生物の中では、
まだ目立つ体色なので、初心者ダイバーに
「あの黒いラインのたくさん入ったピンク色の魚はなに?」
と聞かれることが多い。

ガイドにとってはある意味、最後の砦。
とっても重宝している魚でもある。

しかし、近くてじっくり正面から観察してみると、意外とたらこ唇の
こわもて顔をしているのだ。

しかもホンダワラの隙間で小さな生物(アミ類やプランクトン)を
パクパク捕食している様は結構な悪人顔だとひそかに思っている。

キヌバリは日本にしかいない固有種で、太平洋側にも日本海側
にも生息するのだが、体の側面のしまが前者は6本、後者は7本
と、同じ生物なのに、ラインの数が違うのは有名な話。

是非、香住でダイビングした時に、キヌバリの縞(黒いライン)
を数えてみて欲しい。(眼のライン含めず、その下から数える)
おチビちゃんも含め、ほぼ7本だと思うが、たまに、ん?と
思える個体に出会えるから、海は不思議だ。
海に絶対はないのだ。

ちなみにどこが境目なのかと調べた事があるのだが、
確か太平洋に面した岩手県の三陸海岸辺りでも7本バージョンが
見られるという話だ。

実は今回ブログにアップするのにキヌバリの写真を探してみたが、
なかなか見当たらなかった。
毎回の様に出会うのに写真が無い。
今回は、お客様に画像提供をしてもらったのだが、
ラインがきれいに分かるよう、横から撮影
するのは結構難しいのだ。相当の粘りと愛が必要だ。

カメラを持っているダイバーは是非、チャレンジしてみて
欲しい。
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