北海道林道保存会 Forest Road Preservation Society of Hokkaido

北海道マイナー林道情報

「開放されている林道が実走可能か調査をしている非営利個人」(笑)です!

「磯谷温泉(跡) 2022vol.1」

2022-04-13 04:51:10 | 磯谷温泉(跡)
(こんにちは)
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(良い暮らし)

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「磯谷温泉(跡) 2022vol.1」

場   所:函館市
訪 問 日:2022/04/02―03


184日振りの訪問です



※昨年(2021/12月)の「発電所の湯」
秋の記録的豪雨(1日で159mm)で利用が困難になった湯船の清掃に行きます!






前日はまさかの降雪





出発日の朝、国道5号はアイスバーン!





岩内町の海岸





寿都湾





山々はまだ冬











長万部町知来付近の水芭蕉群生地もまだ深い雪





流石に長万部市街地には雪は在りません





落部から「駒ヶ岳」遠望





森町本茅部付近
好天に恵まれました





「上姫川橋」から駒ヶ岳





「ラキピ赤井川店」でお昼ご飯を買います





磯谷から「北電道路」に入ります
因みに「北電道路」と云う名称ですが林道途中の「入林BOX」の入林届用紙に
明記されておりました。
但し、まだ起点・終点は判明せず仮称の範疇であります。





磯谷神社裏手の工事は終了しています





木々の葉が無いので下界が見えます





左に林道「横大船線」の分岐





杉林に熊の爪研ぎ跡は在りませんでした





まだ雪に埋もれている「Master of Isoya」にご挨拶





「磯谷の主様」は樹齢200年越えの「桜」の巨木なんです!





磯谷温泉跡に到着です





湯船付近の雪はかなり少ないです





入口は除雪の山が出来ていたので車で踏み潰します





184日振りの磯谷温泉です





車は雪の上に駐車し活動拠点は土の上にて





昨年秋の記録的豪雨で大量の土砂が流入し給湯路も湯船も
泥の中だったのですが誰かが、かなり泥を撤去してくれたようで
かなり減っていました!





給湯路は綺麗に清掃されていたので
湯船の泥の排出を試みます





まずは源泉からの流路の確認をします





源泉からの流量は少ないですが流路に問題は無さそうです





祠は完全に倒壊





源泉側から湯船側を視ます。
夏場は草木の葉で見えませんがこの季節は「はんかくさい奴」が丸見えです





さて湯船の清掃を思案しながらお昼ご飯にしましょう





お昼はラキピ「チャイニーズチキン二段海苔弁当」





付近には食べ頃のフキノトウが!
因みに「フキノトウ」には毒が有ります
毒は根の部分に有り、他の部位には僅かなのでたとえ生食しても
大丈夫ですが灰汁抜きするべきでしょう
またフキノトウは花ごと食べるので花粉アレルギーを発症する
場合が有ります。
これは「雄花の花粉」によるものである事が判明していますので
花粉アレルギーの方は「雌株」のフキノトウを採取すると良いでしょう
雄花と雌花の見分け方は「黄色い」花をつけているのが雄花
「白い花」をつけているのが「雌花」です





食後は作業開始!
給湯しながら湯を撹拌し排出します
撹拌したら「泥沼」(笑)





各湯溜まりも清掃





ホントこの季節は「はんかくさい奴」が丸見え!





昨年の豪雨は尋常でなかったようで
上流側の古い橋が落橋しています











右側の流れが平常時の水位で、二メートル程高い位置の左手に
砂が堆積していますからあの位置まで増水したと思われます

















手前側の護岸はかろうじて持ちこたえたようですが
内側に入り込んだ流水で土砂がかなり流失しています





上流側から視て見ます











流路の湯温を計測します





まだまだ泥は在りますがかなり減ったので
湯の濁りが無くなって来ました
例えるなら「泥沼」から「汚れた湯船」程度に回復(笑)





泥の舞い上がりを抑える為に小石を投入します





砂利投入後の汚れを排出します





しばらく待ちます





透明感が増して来ました





汚れが完全に排出される間にベースの設営をしましょう!





今回は野湯仲間の「野湯で乾杯」さんと待ち合わせ





湯船の底の砂利が見えるくらい湯が綺麗になりました!
では入湯しましょう!





あ~最高!





好天に恵まれてホント最高!





車の真横で湯に浸かれるなんて最高!





「野湯で乾杯」さんも到着して野湯に乾杯!!





乾杯さんが酒の肴を作ってくれます





暗くなって夜の宴に突入





寒くなったら入浴をしながら夜宴は進みます





夜の気温は-3℃





今回は焚き火の用意をしなかったので
足元にはガスストーブ!





翌朝の朝食は「野湯で乾杯」さんが昨夜のうちに
仕込んでくれたカレーです





お家でも作るそうで最高に美味しい!





充実の二日間を堪能





「磯谷の主様」に感謝の御礼をして帰ります





数日後「野湯で乾杯」さんからメールが!
湯船の中の砂利をネットに入れて洗浄!





砂利を総て洗浄!
湯船の中の汚泥を汲み出して排出!





完璧な状態にして下さいました!!
感謝!




※付近の源泉湧出地点の硫化水素濃度は78ppmと危険濃度ですので
近づかないようにしましょう!


<中本家所蔵>

昭和10年(1935)頃の磯谷温泉の絵葉書
左に御堂、右手に橋、現在の位置とほぼ一緒!


さて「磯谷温泉」の歴史に少し触れてみましょう!
と云ってもネットからの情報ですけど!


磯谷温泉の歴史
弘化二年(1845年)、松浦武四郎がこの海岸を巡回の砌り、すでに無人なざら湯壺と
粗末な小屋があると聞いて山中にこの湯を訪れて宿とした。
これをききつけて来た村の漁師たちと一夜を談じ明かしたという(「蝦夷日誌」巻五)。
そう、かの「松浦武四郎」様も187年前、27歳の時に入湯されていたのです。

<言い伝えの温泉の効能>
・疝気 せんき:(腰や下腹の内臓が痛む病気)
・疹 しん:(皮膚にあわ粒ほどの吹き出物の出来る病気)
・疥癬 かいせん:(ダニの一種である「ヒゼンダニ」がヒトの皮膚に寄生しておこる
          皮膚の病気)
・切疵 きりきず:(刃物などで切った傷)
・眠気 ナルコレプシー:(日中、突然、強烈に眠くなるという病気)
・積聚 せきしゅう:(精神疾患(狐憑、疳の虫など)や腹部の積聚
          (胃がんや子宮筋腫を含む))
・瘤飲 りゅういん:(こぶ)

アルカリ性硫黄泉なので他腫れ物など一切によろしいと伝えられています
明治の頃に泉質分析が行われ昔からの言い伝え通り神経諸症・皮膚病・梅毒に
特効がある事が証明されたのでした


◆(↓)私が所属している「JCJ」を知っていただく資料のリンク

 〇JCJ支部一覧

 〇JCJって何モノ?


(また会いましょう)

ウクライナに平和を!
No more war
peace
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2 コメント

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Unknown (しろぴー)
2022-04-17 09:17:12
昨年の豪雨でそんな事になっていたとは知りませんでした。
毎年一度か二度くらいしか行けていないですが、管理してくださっている皆さんのお陰で気持ち良く入らせていただいてます。感謝です。
まだ実現出来てませんが、宿泊しながら温泉を満喫してみたいです。
返信する
しろぴーさん (ぽんた)
2022-04-17 18:38:10
こんにちは!
私も道東の野湯にいつ行っても快適に入られるのは
誰かがメンテしてくれているからだと改めて
思いました。
是非、宿泊体験してみて下さい!
怖いですけど(笑)
返信する

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