嶋は詳しく語りもしなければ、歌由たちから離れていこうともしない。
前から自分を見たことがあり声をかけるなんて、
やっぱり不審な人かもしれない――。
それなのに、歌由の心の温度は少なからず上がっている。
単純に嬉しい気持ちも宿っていた。
「そうだ。お名前、聞いてもいいですか」
歌由が身動きとれないでいるうちに、遂に名前まで尋ねられてしまった。
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