3月17日午前7時34分、金星が牡牛座に移動します。金星は4月11日までの約三週間、この星座に滞在することになります。

金星は恋愛の星と呼ばれます。

それは間違いではないのですが、より正確には「人が触れる世界を新鮮に蘇らせる星」と表現できそうです。たとえば、初めて海を見た子供のように、感動とワクワクと少しの恐れが入り混じったようなピュアな喜びを人々にもたらしてくれます。恋愛であれば、「ときめき」をもたらす出会いへと導き、仕事であれば、「ワクワク」を生み出すプロジェクトとの巡り合いを用意するのです。

金星の働きによって、見慣れた風景、お互いが空気であるかのような人間関係、自動的に手を動かすだけの仕事などが一気に新鮮に蘇ることがあります。そう、金星は新たな出会いへと導いてくれるだけでなく、マンネリ化した日々を新鮮に蘇らせてもくれるのです。

今回、牡牛座に滞在する金星は、特に「手触り」のあるものに人々の「ときめき」や「ワクワク」を生み出します。ファンタジーではなく現実に、気持ちよりもお金に「ときめき」や「ワクワク」が宿ることになるというわけです。ちょっと夢がないようにも感じられますが、頭のなかにあるアイデアを実行に移すのには最適なとき。あたためていた企画や密かな思いなどを現実のものとできるよう、金星の直感(セレンディピティ)が道案内をしてくれるはずです。

金星が牡牛座に滞在するこの期間、西洋占星術的に重要なイベントがいくつか起こります。

・3月21日の春分に太陽が牡羊座へと移動し、西洋占星術では新たな一年のサイクルに突入します。

・3月23日、「破壊と再生」の星・冥王星が約16年ぶりに星座を移動。時代が変化し、人々の舞台も変化します。

・また、金星が牡牛座へと移動する10日前の3月7日には、試練の星・土星が約二年半ぶりとなる星座の移動を果たしたばかりです。

現実社会では激動の時代を迎えていますが、西洋占星術的にもいまが大きな転換点。そんな揺れ動く世界においても、金星は常に私たちの日常を美しく生まれ変えてくれます。

3月17日からの金星はあなたのなにを新鮮に蘇らせ、どんな「ときめき」を生み出すのでしょう?  そして、そこから始まる恋愛とは?  以下から自分の星座タイプの記事を選んで、確認してください。