SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【フォトストーリー】イプシロンミゼット編・2(2004年9月~2004年11月)

2008-02-12 03:16:48 | Photo-Story
ベータミゼットのブランク素体開発計画をベースとして、新たなるミゼットを開発する「エプシロンミゼット計画(後にイプシロンミゼット計画と改定される)」に着手した元ベータミゼット開発スタッフ。だが組織的な援助を欠いたこの計画は最初の段階から極めて厳しい開発環境の下で推進しなければならないハンデを負っていた。
特に本来ベータミゼットの能力補完手段としてこれまで同時開発してきたジャケットに関する開発・生産は到底望めず、スタッフは素体そのものに同等の機能を持たせる必要に迫られていたのである。
これは言うなれば設計がアーリータイプの段階に退行してしまうことを意味している。幸いにも先の「ピュアクリアー(無属性)素体」の成功を受けて、こと覚醒後の感情面に関しては属性に頼らずともベータミゼットと同等の人格形成を果たすことが出来るようになったため、旧アーリータイプのような人格的な問題を生じることは無くなっていた。それに加え、イプシロンミゼットにおいては単独でも活動環境整備を可能とするためベータミゼットに比べて高い科学知識が与えられている。
もちろん従来の通りベータミゼットのジャケットを運用することも可能なように、各部の設計はベータミゼットとの互換性を残した設計となっている。だが追加装甲としての機能は果たすものの、素体に属性がなくなったデメリットとしてジャケットスキルを行使することは不可能となってしまっていた。
そこでイプシロンミゼットは属性を外部入力式とし、そのジェネレーターとして新たに背部ウィングスタビライザー方式が採用される。


スタビライザーは大気中の「光子」を媒介させることにより素体に稼働エネルギーと更にその増幅を行う。このことによりイプシロンミゼットは素体の状態でジャケット装着時のベータミゼットに近い高さの性能を発揮することが可能となっている。
更にスタビライザーはイプシロンミゼットに思わぬメリットをもたらす。スタビライザーの装着により素体はそれを「翼である」と認識し、ジャケットの装着なしに偏差イオン飛行(正確には滑空)である「イオノフライト」の能力が発動可能となったのである。
また外付けのスタビライザー方式はその状況に応じた換装を可能とし、同一素体であらゆる属性の切り替えが自在となったことを意味している。つまりイプシロンミゼットでもスタビライザーを介することによってベータミゼット同様ジャケットスキルを行使することが出来るようになるのである。
残念ながら開発段階で各種属性のスタビライザーを同時開発することは叶わなかったが、各属性を低出力ながら併せ持つ汎用タイプのスタビライザーを装備されイプシロンミゼットは送り出されることとなったのである…。


こうして再び人造ミゼットを世に送り出すことに成功したSWORDであったが、ベータミゼットと比較するとその規模ははるかに小さく、また彼らのパートナーに対するバックアップも容易に行うことは出来ない状況にあった。
そこでSWORDは彼らのパートナー…特に積極的に活動を行うチームに対してそれをサポートすべく「グリーンセクション」と呼ばれるタイプの緑色のイプシロンミゼットと、またそれとは別の黄色いタイプのイプシロンミゼットを秘密裏に派遣する。彼らは通常のイプシロンミゼットに比べ更に高い科学知識や特殊技能を有し、在野のミゼットチームをサポートするのである。

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