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チーム8秋田リベンジ、主役は谷川聖の母だった!?

2018-02-04 22:56:00 | AKB48グループ(卒メン・坂道含む)
こんばんわんこそばんそーこー!



谷川聖(右)と横山結衣


<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

 AKB48チーム8が1月28日、秋田県民会館で全国ツアーの再演を行った。

 …と、ここで早くも多くの人が疑問に思うだろう。「再演って、どういうこと?」と。実は、秋田ツアー自体は昨年11月に開催されていた。ところが、主人公でもある秋田県代表メンバー谷川聖(17)が、夜公演の途中で体調不良でダウン。センター不在のまま公演が行われる異例の事態に陥っていたのだ。今回は幸運にも同じ会場が1月に空いており、再演という形で再びコンサートが行われた。

 リベンジ公演の夜を締めくくったのは、谷川の母がしたためた手紙だった。その内容があまりにも愛と感動、ユーモアにあふれていたので、一部を紹介したい。予備知識として、昨年11月の公演でも母が手紙を書いたが、読まれたのは、谷川が不調で病院に運ばれた後。当時、手紙を代読した横山結衣(16=青森)は、漢字が苦手で、グダグダの朗読だった。

 「聖クンへ パート2 ある意味、私のこの手紙もリベンジですね。聖クンがちゃんとこのステージに立って、今回こそ手紙を受け取ってくれることを、願いながら書いています。そして、できるだけ漢字にふりがなを振っておこうと思います。(中略)『(谷川を)病院へお願いします』と判断せざるを得なかったことに、申し訳なさでいっぱいでした。とどめは、ホテルに戻り、なかなか寝付けずにいる聖クンが、ようやく眠りに付いた後の、でかい声の寝言の数々です。聖クンは、何度も秋田公演の連絡事項やダンスの確認を、寝言で言っていたよ。普段は笑える聖クンの滑舌の良い寝言も、あの日だけはさすがに泣けてしまいました」

 泣きながら手紙を読む横山。その時、初めて知らされた母の思い、そして寝言の事実に、谷川も驚きを隠せない様子だった。手紙は続く。

 「聖クンの母になってから、初めて気づいたことですが、人は自分のための頑張りは、がむしゃらに気合を入れながら、想定内の満足のいく頑張りができるものです。でも、それ以上に、自分が大切だと思う人を糧にした頑張りは、想定外のパワーが出て、結果、自分自身も大きく成長させることができるものです。幸い、聖クンは、今日のステージだけではまだまだ返し切れない『感謝貯金』がたくさん残っていると思います。聖クンやチーム8のことを応援してくれるファンの方々、楽しいこと、つらいことを共感し合えるメンバー、支えてくださるスタッフさんや関係者の皆様へ、感謝の気持ちを糧に、これからの自分自身の成長につなげて、すてきな大人になってほしいなあと思います」

 普段は「照れくさくて、ありがとうも言えない」という、母からの温かい手紙に、谷川はうなずきながら、目を真っ赤に腫らした。感動のフィナーレ…かと思いきや、手紙はまさかの結末を迎える。

 「そして、念のため…忘れることはないと思いますが、聖クンのために日々、一生懸命、送迎活動をしている私にも、たっぷりの感謝をお願いしますね。いつの日か、そのたっぷりの感謝が『プリウス』となって私に返ってくることを信じています」

 プリウスとはもちろん、チーム8をサポートしているトヨタのハイブリッドカー。チームメート、スポンサー、そして娘への思いを天才的なバランスで書ききった手紙の秀逸さに、場内は爆笑と大きな拍手に包まれた。この日の秋田は雪。会場付近は一面の銀世界だったが、心はポカポカで会場を後にしたファンも多かったはずだ。



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