ごめんなさい、好きです

一匹羊から一匹狼へのメッセージ

その後公園へ・・・

2008-08-07 | 一匹狼と一匹羊の物語
そうそう前回はルノワールでお茶してて、その後学校行くつもりでいたんだけど
なんか中途半端だったし・・・
何を思ったか私は「外へ出て空気吸いたい!」
などと言い出していた

「学校は?」と石岡さん
「あ、さっきの電話で休むって言っちゃいました」
そのときちょっと石岡さんが顔を曇らせたような表情をしていたが
そのときはあまり気にならなかった

「公園に行きたい」という私の要望をすんなりと・・いや・・すんごく真面目に受け入れて黙々とさっさと歩きだした。
でもさっさと歩く割には気をつかっているのか私の歩く速度にあわせてくれていたんだろうか??

私ン家の近くの公園はカップルや若者でいっぱいの公園なのだが

東京の公園って・・・夜はホームレスの溜まり場だったのね・・・

なんだろ・・・女の子に気を使うって感じではないみたい・・・石岡さんは・・・
場所だの雰囲気だのこだわらない・・みたいな

そしてホームレスの集う公園にベンチに座ろうとしたけど・・
なかなかベストな場所が無くて・・・狭すぎたりくっ付きすぎたり・・・

でも後で考えると座っちゃえばよかったなって・・・
初めてでそういうのって・・・恥ずかしいよ 

でもね最終的に座ったところにもおかしなパフォーマンスするホームレスがいて
結局なんか仕事の話とかで・・・
でも話していて石岡さんは本当に芸術的な人なのかなって思った。

油絵を描いていて本当はそれだけで食べて行きたい人なんだって・・・

芸術的だとは知らず・・・私はそういう人を昔怒らせた事がある話をした・・
私は軽いノリだったけど・・批判めいたように聞こえちゃったのかな・・?

いつの間にか歩いていく方向について行くような感じになって・・・
気が付くと
反対側の小さい駅改札に着いていた・・・知らない町だったから着いてきただけだけど・・
そのとたん石岡さんの口から信じられない言葉が・・

「はい!(着いたよ)」


「え?」
とっさの言葉が信じられなくて私は時計を見ながら(確かまだ8時くらいだったかな?)

「ま、まだ早いなぁ・・・あはは・・(学校が終わるのは九時半なのに・・)」
でももう石岡さんの目には「帰る」という事しかないようだった
そして呆然とその場に立ち尽くしている私を振り返らずスタスタと歩いて帰ってしまった・・・

(な、なにこれ?え?)わからない!石岡さんを怒らせてしまったの?
でも・・・何が?そんなに? 私はしばらく駅と反対方向に何周か歩きまわっていた・・