天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

もしも神さまがおわすなら

2014-02-20 17:19:35 | 
神さま
神さま

もしも神さまがおわすなら
どうかこの小さな声を聞きたまえ

たくさんの痛みをのりこえて
たくさんの悲しみに耐えてきて

それを見せることなく
それをひけらかすことなく

ただ
ただ
まっすぐに顔を上げ
前を向いて進む

けなげで
凛々しい
ものたちすべてに

光のご加護を
天の慈しみを

そのものたちは
それを求めてるわけではありません

ただ
ただ
目の前の険しい山を
目の前の深い海を
必死に登るだけ
必死に潜るだけ

だからこそ
そのものたちは届くかもしれません
光のかなたにあるものに
闇のむこうにあるものに

そして届いて欲しいと思うのです

神さま
神さま

もしも神さまがおわすなら
どうかこの小さな声を聞きたまえ

けなげで
凛々しい
ものたちすべてに

光のご加護を
天の慈しみを










言の葉

2014-02-20 12:53:31 | 
さわさわ
さわさわ
音がする

見上げれば
鈴なりに茂る
言の葉

まろやかなものも
とげとげしいものも
みずみずしいものも
ささくれたものも

いろんなかたちの
いろんないろの
言の葉があって

それは
人を温める
人を慰める
そして
光の中に連れていく

それは
人を壊す
人を貶める
そして
闇の中に突き落とす

私は
言の葉の木に
手を触れて

根っこの魂に
思いをはせる

意図せず傷つけ
意図して傷つけ

どちらも悲しい根っこの魂

意図せず抱きしめ
意図して抱きしめ

どちらも優しい根っこの魂