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原作は、惣領冬実です。
ということは、単なる純愛作品ではないということで…。
惣領冬実って、人間のダークな部分をきっちり描く作家というイメージがあります。
そんなに読んではいないけど…。ボーイフレンド、THREE、ES、それとこれだけか…。
流星花園を見てから、台湾ドラマを検索すると、原作日本漫画がなんて多いこと!。それだけ台湾では日本漫画は売れてるってことなんだろうなと変なところで感心。それで、そういう作品の中で、選んだのがこれ MARS。
プレイボーイで、人生を軽~く生きている零(類役だったヴィック)。
学校行く前に「誰にも話しかけられませんように」と祈りながら生きているキラ(つくし役だったバービィ)。
二人は、1枚のデッサンを機に知り合い除々に距離を縮めていく。
惹かれあい、求め合いながら、お互いの中にある負の感情を二人で乗り越えていく。
零は、キラにとってMARSで、零が暗黒に染まらないでいられるのはキラがいるからで。
MARS(人々の悲劇を救う暗黒なヒーロー)というタイトルが本当にぴったり!。
義父とのトラウマで男性を受け入れることができないキラが、零と結ばれるシーンがお気に入り。
零が
「怖くないよ。目を開けて…ほらな」「俺だよ」「俺だ」
やさしい零は類でした。^^ なんか、とってもすっきり~。
台詞が生きているのも惣領作品の良いところだと思う。^^
キャラはね、類&つくしと零&キラはまったく違う二人。全然かぶらない。
でも、寝起きの悪さは類と零は共通で…。(笑)
二人の同棲ぶりは微笑ましかったです。
あと、最終話の零と父の会話もよかった~。
「白髪増えたね」
「ゴメン、この10年間、誰にも言われなかっただろ」って。
父親(実は叔父)の思いがやっとでわかるようになった零。
おとうさん泣いてたよね。
ベンチで並んで座った二人の後ろ姿に私も泣きました。
ラスト牧生(闇の感情を受持つキャラ)が、赤いクレヨンを手にして描けないでいるのを、女の子が手を持って太陽、雲、鳥(?)を描く。
ちょっと希望が持てる終わり方だったのもいいです。
この作品、結ばれなかった類&つくしでラブストーリをという要望に応えて2年後に放映されたものとか…。
でもって、これがきっかけで二人が…。 というのも頷けます。^^
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